死亡直前と看取りのエビデンス

森田達也/白土明美

医学書院（2015/10発売）

• サイズ B5判／ページ数 191p／高さ 26cm
• 商品コード 9784260024020
• NDC分類 490.14
• Cコード C3047

出版社内容情報

患者が亡くなる直前の医学的問題や看取りに関するエビデンスを解説した書。本書では、?@死亡までの過程と病態、?A死亡直前に生じる苦痛の緩和、?B望ましい看取り方、のそれぞれについて、医療職者が知っておくべき最新のエビデンスをまとめている。著者の経験に基づくナラティブな解説も豊富に記載しており、医師や看護師のみならず、人の臨終に関わる多くの読者の助けとなる書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆こまトゥーゆ☆]

今の病棟ではデスカンファをする。その人の死を無駄にすることがないようにと思って　次に活かせる振り返りをしている。具体的にでる症状をパンフレットにする発想はなかった。自分の仕事が対　人であることを　改めて認識できた。

2016/03/29

[てつ]

終末期に見られるさまざまな症状や悩みに対しエビデンスを提示しながら解説してくれる。 結局のところどちらが正解かということではなくて、また自分のコモンセンスも大きくずれてはいないことも分かった。大事なことはどちらを選択すると、このようなことが起こることが多い、本人ご家族がこのように思うことが多い、といったことを医療者として知っておくべきであるということ。死という結果が変わらないとしても、家族にとっては、愛する人の看取りは一生記憶に残る事象であり、その過程をおざなりにしてはならない。

2016/02/17

[totoroemon]

エビデンスに基づくと今行っていることにつながる

2015/11/29

[文狸]

医師として未熟だと自覚する瞬間は多々あるが、そのうちのひとつに目の前の患者さんの予後予測が全然できない（経験が少ないせいで人が死にゆく過程がわからない）というのがあって、それを埋めたいというモチベーションで手に取った。死ぬ直前に出てくる症候などは決まりきったものはないのだということと、あとはPaPスコアはやはり一つのスタンダードなのだなということが確認できた。輸液に関しても気道分泌物増加に関しても、エビデンスのソリッドな説明に加えて患者・家族への声のかけ方まで細やかな解説がよい。

2022/06/27