出版社内容情報
インドネシアで生まれ、オーストラリアで育ち、アメリカで映像人類学者となり、今はイェール大学で教える若き俊英が、べてるの家に辿り着いた――。7か月以上にも及ぶ住み込み。10年近くにわたって断続的に行われたフィールドワーク。彼女の目に映ったべてるの家は果たしてユートピアかディストピアか? べてるの「感動」と「変貌」を、かつてない文脈で発見した傑作エスノグラフィ。付録DVD「Bethel」は必見の名作!
内容説明
日本の端の、世界の真ん中。インドネシアで生まれ、オーストラリアで育ち、イェール大で教える若き映像人類学者がべてるの家に住み込んだ―。テキスと映像による「異文化としての精神障害者コミュニティ」発見記。
目次
第1章 到着
潔の物語―記憶とカタルシス
第2章 べてるの設立
里香の物語―日本で大人になるということ
第3章 医者と病院
耕平の物語―UFO事件と集団妄想
第4章 べてる的セラピー
譲の物語―三七年間の入院生活
第5章 出発
玄一の物語―ピアサポート、そして意味のある人生
終章 べてるを超えて
著者等紹介
中村かれん[ナカムラカレン]
イェール大学大学院社会人類学部准教授。映像人類学者。研究領域は、障害学、フェミニスト人類学、日本の少数民族など多岐にわたる。最初の本『Deaf in Japan:Signing and the Politics of Identity』で、2008年全米アジア学会John Whitney Hall Book Prizeを受賞。エスノグラフィック・フィルム『A Japanese Funeral』で2010年映像人類学会フィルムフェスティバル・ショートフィルム賞、2011年東アジア人類学研究会David Plath Awardを受賞
石原孝二[イシハラコウジ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授。研究領域は科学技術哲学、現象学、精神医学の哲学など
河野哲也[コウノテツヤ]
立教大学文学部教授。研究領域は現象学と心の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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