シリーズケアをひらく<br> コーダの世界―手話の文化と声の文化

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シリーズケアをひらく
コーダの世界―手話の文化と声の文化

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  • サイズ A5判/ページ数 241p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260009539
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C3347

内容説明

こんな世界、知らなかった!親が振り向いてから泣く赤ちゃん。声を出さずに口のかたちで話す子ども。親への苦情電話を親に通訳しなければならなかった小学生。目をじっと見すぎて「オレに気があるのか」と誤解されてしまった若い女性。手話が「言語」であり「文化」であることが心から納得できる、刮目のコミュニケーション論。

目次

1 コーダが戸惑うカルチャーショック
2 コーダがしていること
3 「ろうの声」とコーダ
4 思春期のコーダはなぜイライラするのか
5 コーダが語る親
6 コーダのつながり

著者等紹介

澁谷智子[シブヤトモコ]
1974年生まれ。東京大学教養学部卒業後、ロンドン大学ゴールドスミス校大学院社会学部Communication,Culture and Society学科修士課程、東京大学大学院総合文化研究科修士課程・博士課程で学ぶ。学術博士。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、埼玉県立大学非常勤講師。専門は、比較文化研究・社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

76
「コーダ」とは聞こえない親を持つ聞こえる子供のことで、手話等の視覚言語と音声言語、両方に関わるコーダが感じる摩擦を通して「ろう文化」を紹介する本。理解されるのは手話は日本語とは違う言語体系で、それを使う人々は外国語話者と同様に日本語話者とは違う文化の下にいるということ。本書ではコーダの経験を通し手話やろう社会の豊かさを紹介する一方で、ろう社会は言語コミュニティが小さく障害者として扱われもするためコーダも聴者の文化を「普通」と捉えがちなことなど二つの世界の力関係にも言及されていて、勉強することばかりでした。2024/02/28

こばまり

61
言語的マイノリティとしてのコーダと帰国子女の対比、及び聾者が発する声についての考察が特に興味深かった。聾は障害ではなく、言語文化の相違と思う方がしっくりくる。では何を以ての障害かとのテーマが再び頭をもたげてくる。2019/11/02

あじ

55
コーダとは聞こえない親を持つ、聞こえる子供の総称です。2011年に手話の言語性が法規定されました。それまで手話は言語として扱われていなかったのです。アメリカと日本の文化が違うように、ろうの世界でも独自の文化が育まれてきました。日本で使われる手話には二通りあります。ろう者の「日本語手話」と、健聴者が使う「日本語対応手話」。文法の並びに特徴があります。コーダが言語と文化の狭間で、戸惑うのが頷けます。本書はコーダの声をあらゆる見地から眺めています。第三者の立場ですが、コーダの想いを汲みながら読めたと思います。2014/12/11

ネギっ子gen

44
コーダというのは、聞こえない親を持つ聴こえる子どもたちのこと。1980年代のアメリカで「Children Of Deaf Adults」の頭を取って「CODA」という造語が創られたのが始まり。 コーダは、聞こえない親に育てられることを通して、聞こえない人の文化である「ろう文化 Deaf Culture」を受け継ぐ。フィールドワークをもとに、バイカルチュラルな存在であるコーダの語りから、異文化間ギャップに焦点を当て、コーダと聞こえない親の親子関係を、コーダやその親の目線も入れて描くことを目指した本である。⇒2021/01/16

27
「コーダ」という言葉を初めて知りました。コーダとは、聞こえない親を持つ聞こえる子どもの総称。こんな世界があったのかと衝撃を受けました。手話は聞こえないことを補うものではなく、ひとつの言語として成り立っていること、聞こえるひとと聞こえない親をつなぐコーダの思いなどすべてが初めてで夢中で読みました。普段私たちは聞こえるひとの「聴文化」を基準としていますが、聞こえないひとの「ろう文化」への理解が深まるといいなと思いました。2014/12/26

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