「治らない」時代の医療者心得帳―カスガ先生の答えのない悩み相談室

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  • サイズ 46判/ページ数 194p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784260005197
  • NDC分類 498.14
  • Cコード C3047

内容説明

「困った」患者・家族・スタッフにはこの一言。「カスガ式。切り返しフレーズ集」一挙掲載。

目次

せめてロシアンルーレットにしておけ―「運のいい医者」になるには
まっとうな懐疑―思い入れの強すぎる医療者は危険
マンネリ医者の安定感―「毎度おなじみ…」で負けるが勝ち
臨床の不思議―気合いで治す、こともある
「泣く医者」ふたたび―アンタッチャブルな鬱陶しさ
フレンチレストランの夢―「治らない」患者を前にして
青磁に鯛焼き―もうひとつの意味が降りてくるとき
精神科医の自尊心―結果オーライをガイドする
こわいことは告げないでほしい―小心患者vs.厚顔医師
カスガ先生という人by吉野朔実〔ほか〕

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年京都生まれ。日本医科大学卒業後、産婦人科医を経て精神科勤務。東京都精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院精神科部長などを歴任。東京未来大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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pom

6
これだけ患者の悪口が書いてある本もない、と内田樹も指摘しているが同感。産婦人科から精神科に移籍した理由が自分勝手で礼節すらわきまえない人たちの子孫繁栄に関わるのが耐えられなかったとのこと。近ごろは思春期に問題をかかえた若者やその親を精神科の患者としてみてやはり子どもをもつべきでない人が子どもをもつとろくなことにならないと実感したと…いや〜なかなか言えませんこのセリフ。あとは罪悪感とコントロール願望についての記述が興味深かった。2015/10/25

澤水月

3
性グロテスク説(性善説等に対し)が人間の本質と考え、全てを性急に解決しようとせず「棚上げ」や時薬を待つ。「医師の思春期」という研修医達に向けたお悩み相談は極めて実践的。精神の病は「ものごとの優先順位に逸脱した入れ替わりが生じた状態」「その他の優先順位は同じ部分が多々ある」という指摘は本当に首肯。2010/03/03

ちいくま

2
面白かったー‼ 本文も十分読みでがあって楽しめたのに、切り返しフレーズ集やナイスなイラスト等、爆笑苦笑ときどき考えさせられ、一冊を満喫しました。2015/08/30

kozakura

2
研修医向けに書かれた本なので、関係ないのだが、春日節が面白かった。 人間嫌いだから、生まれ変わったら日時計か、寒暖計の赤いアルコール柱かになりたいんだそうだ。動物でも植物でもなく。 「もの」に生まれ変わりたいというハナシは初めてきいた、というか読んだ。ぐふふと笑った。2012/08/14

Taro

2
面白かった。答えを求めない、逃げるでも、無視するわけでもない、誠実に物事と向き合う姿勢。勉強になります。無理やり物事を割り切ろう、理由を探そうとしても難しいものも沢山ありますからね。「気合が大事」のくだりは、自分も日々良く実感してます。2011/06/24

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