看護師の働き方を経済学から読み解く―看護のポリティカル・エコノミー

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  • サイズ A5判/ページ数 180p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260005111
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3047

内容説明

看護師の賃金はなぜ上がらないのか?なぜいつも臨床では看護師が足りないのか?―あなたはそのほんとうの理由を知っていますか?経済学の視点から、看護職の働く場を分析することで浮かび上がった構造。看護サービスの特殊性、看護師の技能を問わない診療報酬制度がもたらすひずみ、看護師の労働市場の二重構造(そして、第2階層から第1階層への移動が困難な現実)etc―それらをあざやかに描き出す!そして、診療報酬改定からみえてくる今後の方向性とは…。

目次

第1章 経済学からみた看護サービス
第2章 社会経済環境の変化と看護師雇用の現状
第3章 診療報酬制度のしくみがもたらす影響1 看護師が他職種の業務を担うメカニズム
第4章 診療報酬制度のしくみがもたらす影響2 看護師の技能評価を妨げるメカニズム
第5章 看護師の労働供給―無視できない結婚と出産・育児
第6章 看護師の労働需要と市場構造―労働市場における搾取と労働力不足
第7章 人的資本論から検証する労働条件格差
第8章 市場の階層性が生み出す賃金格差
第9章 職務価値からみた賃金格差
第10章 看護師の雇用政策とインパクト
第11章 よりよい看護を実現するために

著者等紹介

角田由佳[ツノダユカ]
1991年慶應義塾大学商学部卒業。1997年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。(財)医療科学研究所、国立社会保障・人口問題研究所勤務を経て、現在、韓国の漢陽大学国際学大学院招聘講師、コスモシステム開発株式会社取締役。看護系大学・大学院や日本看護協会認定看護管理者研修等の講師を務める。専攻は、医療経済学、労働経済学、社会保障論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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