内容説明
学園を巣立った後、食に関わる仕事をしている卒業生は非常に多い。その多くが「学園の食堂は、今から考えるとすごかった」と言う。自由の森学園「食生活部」の志と、あるべき中高生の食への不断の努力の全貌が、卒業生たちの手によって明らかになった。
目次
第1章 中高生のための食育―自由の森学園の食堂とは(「食堂」ではなく「食生活部」;安全な食材へのこだわりが数々の問題を乗り切る力に ほか)
第2章 食堂をめぐる風景(寮生向けの朝食作り;食堂が最もにぎわう昼食タイム ほか)
第3章 自由の森学園のメニュー10選―人気メニューはどのように生まれたか(「薬膳」から発展した「伝統食」;子どもたちの元気をつくる「とろとろ丼」 ほか)
第4章 妥協なき素材選び(なぜ佳い食材を使うことができるのか;佳い食品を支えるネットワークとの関係を大切にすること ほか)
第5章 全国の食育関係者へのメッセージ(中高生の食が大切な理由;学ぶこと、食べること―自由の森学園の教育 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どっち
3
昆布や煮干しから出汁を取り、自分たちでうどんを製麺し、天然酵母のパンを焼く。そんな給食なんて普通に考えたらコストと労力の面で無理なのではと思うが、この学校では単純に「子供に佳いものを食べさせたい」という思いで実現させている。なんとすばらしい思想だ。 ぜひともこの学食に行って一通りのメニューを食べてみたい。2011/02/25
おーね
3
この学食に行ってみたいというのは私だけではないと思います。一種宗教のような気もしますが、たしかに食べ物が人間の元になるというのはそう思います。私は食べに行ってみたいです。全てをその食材で作るのは本当に自分の家でも経費がかかって難しいです。とても羨ましい。一度たづねてみたいです。2010/09/18
レコバ
2
なぜ特別なことが出来るのかが明確にされていなかったが残念だったが、纏まった母数に対して全員ではないが3食提供し、廃棄ロスを最低限にすることが可能で、大きな赤字にならなければよいという環境下に加えて、手間を惜しまなければ、真似が出来るということだろうか。2014/01/14
mayumi
1
自由の森学園の生徒がうらやましい!2013/10/04
ritz
1
埼玉県飯能市にある私学の学食について卒業生が書いた本。食育のため産地や素材に徹底してこだわり安全なものを食べさせたいという思いから始まった学食に脱帽した。写真に写る学生さんや調理スタッフのお肌のツヤツヤ感は体に悪い物を排除した良い物を食べているあらわれかと感じた。味覚は個人個人のものだから万人を満足させることはできないとあるが是非一度自由の森学園を訪れてみたい。2010/11/08