内容説明
光学兵器の製造会社であった日本光学が、戦後民需品に転換することになり、その製品として選ばれたのがカメラであった。カメラの名前は“ニコン”である。本書は“ニコン”の名付け親で、開発のプロセスをつぶさに見てきた著者が明らかにするニコンカメラ誕生の物語。日本光学と旭光学のパテント紛争など、秘められたかずかずの事実は、4半世紀にわたる日本カメラ工業界の裏面史を語る。
目次
序章 紀元2606年
第1章 多難な前途
第2章 決別と低迷
第3章 幸運と現実
第4章 長い道のり
第5章 クイックリターン
終章 去りゆくものとともに