すまう―住行動の心理学

すまう―住行動の心理学

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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254526332
  • NDC分類 140.18
  • Cコード C3311

出版社内容情報

行動心理学の立場から人間の基本行動である住行動を体系化。〔内容〕空間体験の諸相/小空間に住む/室内に住む(視・音・熱環境のアメニティ)/集まって住む/街に住む/コミュニティに住む/非日常的環境での行動/子供と高齢者/近未来

【目次】
1. 住の人間行動学
 1.1 「ハウス」と「ホーム」
 1.2 現代もしくは近未来における居住行動
2. 空間体験の諸相―多感覚の環境知覚―
 2.1 多感覚の環境知覚
 2.2 空間的,時間的に境界のない環境
 2.3 周辺の知覚を含む膨大な環境情報の処理
 2.4 環境知覚の個人差
 2.5 感覚情報の計測と記述
3. 小空間に住む―そのエコロジー―
 3.1 人間がつくる空間
 3.2 待ちの列をつくる空間
 3.3 人間どうしの間の距離とコミュニケーション
 3.4 他人との間に保つスペース
 3.5 人間どうしの空間フォーメーション
 3.6 空間の占め方
 3.7 住まいの中での人の集まり
4. 室内に住む―視環境のアメニティ―
 4.1 視環境とは
 4.2 光と行動
 4.3 光環境の印象
 4.4 色彩の効果
 4.5 色彩の秩序
 4.6 形と空間
 4.7 視環境の評価とアメニティ
5. 室内に住む―音環境のアメニティ―
 5.1 はじめに
 5.2 室内の音,室外の音
 5.3 快適音環境をめざして
6. 室内に住む―熱環境のアメニティ―
 6.1 熱環境と人間
 6.2 環境と人体との熱収支
 6.3 熱的快適性
 6.4 二次元温冷感モデル
 6.5 プレザントネスの例
 6.6 変化する人間の能力とプレザントネスの危険性
 6.7 アメニティと健康
7. 集まって住む
 7.1 近隣関係の行動心理
 7.2 テリトリーの行動心理
 7.3 プライバシーの行動心理
 7.4 高層住宅をめぐる議論
8. 街に住む―わかりやすさと街の構造―
 8.1 経路の探索とわかりにくさ
    ―大阪梅田ターミナルの事例
 8.2 住所表示の特徴
 8.3 “日本的空間”と日本人の空間意識
 8.4 空間の文化としてのわかりやすさと街の構造
9. コミュニティに住む―社会教育環境と人間―
 9.1 コミュニティとは何か
 9.2 近隣地区の視点
 9.3 施設のサービスエリア
 9.4 全域サービスということ
10. 建物と避難行動
 10.1 パニックとよばれる行動
 10.2 建築空間における火災時の人間行動
11. 子どもの発達と住環境
 11.1 子どもと住環境の基本的枠組み
 11.2 さまざまな住環境スケールにおける事例
 11.3 子ども・家族・住環境の相互作用
12. 高齢者の住生活活動
 12.1 環境と適応
 12.2 環境移行(生活拠点活動)の発生
 12.3 環境移行の意味するもの
 12.4 環境移行後の適応・不適応
 12.5 施設内空間の領域性
 12.6 個人的領域形成
13. 近未来社会に住む
   ―ニューメディアと情報生活―
 13.1 日本人の情報生活の現状
 13.2 アメリカの動向と日米比較
 13.3 情報生活の変化の影響
14. 索引

内容説明

本書は、さまざまな空間スケールと時間レンジ、そして異なるライフステージにおける環境と人間の心理・行動について、最新の知見と理論を広く紹介している。これによって環境デザインの専門家には、ユーザーに対する定型的な人間像から脱して人間行動についての理解を深め、またユーザー側の読者には、自分たちの与えられた環境を単にうまく住みこなすためだけでなく、環境のデザインに対して積極的に関与する手がかりを示している。

目次

序論 住の人間行動学
第1章 空間体験の諸相―多感覚の環境知覚
第2章 小空間に住む―そのエコロジー
第3章 室内に住む―視環境のアメニティ
第4章 室内に住む―音環境のアメニティ
第5章 室内に住む―熱環境のアメニティ
第6章 集まって住む
第7章 街に住む―わかりやすさと街の構造
第8章 コミュニティに住む―社会教育環境と人間
第9章 建物と避難行動
第10章 子どもの発達と住環境
第11章 高齢者の住生活活動
第12章 近未来社会に住む―ニューメディアと情報生活