環境リスクマネジメントハンドブック

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  • サイズ A5判/ページ数 579p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784254180145
  • NDC分類 519.13
  • Cコード C3040

出版社内容情報

今日の自然と人間社会がさらされている環境リスクをいかにして発見し,測定し,管理するか――多様なアプローチから最新の手法を用いて解説。〔内容〕人の健康影響/野生生物の異変/PRTR/発生源を見つける/in vivo試験/QSAR/環境中濃度評価/曝露量評価/疫学調査/動物試験/発ガンリスク/健康影響指標/生態リスク評価/不確実性/等リスク原則/費用効果分析/自動車排ガス対策/ダイオキシン対策/経済的インセンティブ/環境会計/LCA/政策評価/他

内容説明

環境影響の原因は、ほとんどすべての人間活動や人間の欲望そのものに及び、その影響の出方も多様であるから、一つの影響を防ごうとすれば、別の影響が出てくることも多いし、仮に、あり得る影響のすべてを未然に防ごうとすれば、人間の生そのものを否定せざるを得ないところまで追いつめられるかもしれない。これに対する処方箋の一つが、環境影響をリスクとして捉え、環境対策をリスクマネジメントという、不確実なことを処理する枠組みの中で考えることである。不確実であるが故に、その枠組みは明示的でなければならない。本書は、第1部「リスクを見つける」、第2部「リスクを測る」、第3部「リスクを管理する」の三部から構成されている。多くのリスク評価やリスク管理の本が出版されている欧米でも、「リスクを見つける」に、これだけ重きをおいた本はないだろう。まず、リスクを見つける眼力と方法論がなければ、リスクマネジメントもあり得ないと考えてのことである。

目次

第1部 リスクを見つける(影響を見つける;暴露を見つける;毒性を見つける)
第2部 リスクを測る(暴露量を見積もる;用量反応関係を知る;リスクを計算する ほか)
第3部 リスクを管理する(リスク管理の考え方;技術的アプローチ;政策的アプローチ ほか)

著者等紹介

中西準子[ナカニシジュンコ]
1938年大連市に生まれる。1964年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、(独)産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター・センター長、横浜国立大学大学院環境情報研究院・教授

蒲生昌志[ガモウマサシ]
1968年宮崎県に生まれる。1996年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、(独)産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター

岸本充生[キシモトアツオ]
1970年兵庫県に生まれる。1998年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、(独)産業技術総合研究所化学物質リスク管理センター

宮本健一[ミヤモトケンイチ]
1968年東京都に生まれる。1996年横浜国立大学大学院工学研究科博士後期課程修了。現在、(独)産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター
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