目次
現代文明と環境問題
1 環境思想の潮流(環境倫理学の成立;自然保護思想の成立―ウィルダネスの概念をめぐって;ディープエコロジーの環境哲学―その意義と限界;環境問題はわれらに何を語りかけているか―環境学基礎論の試み)
2 近代科学と環境問題(「森=迷宮」的自然観と環境科学;システム哲学と環境概念)
3 環境問題と環境教育(生態学からみた環境教育;環境教育の現状と問題;森林観の変遷と環境意識)
4 西洋の文脈を離れて(朱熹の環境哲学;第三世界のエコロジー思想)
著者等紹介
伊東俊太郎[イトウシュンタロウ]
1930年東京に生まれる。1956年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。1964年Ph.D.(科学史・ウィスコンシン大学)。現在、麗澤大学教授。東京大学名誉教授。国際日本文化研究センター名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yasuaki Miyamoto
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環境倫理について哲学的背景とその変遷について書かれています。総論には環境問題への対処として「もはや国家の防衛などという次元のことではなく、地球自身の生態的・環境保全的-地球の防衛に向かってこそ協力してゆくシステムを構築しなくてはならない時代に入っている。そしてこれらを総括するならば、われわれは疑いもなく、今日の環境問題を引き金として新たな文明の形態に移ってゆかなければならないことを示しているのである。」と書かれています。逆の方向に向かって行かないようにしなければと思います。2015/02/20