梅毒からエイズへ―売春と性病の日本近代史

梅毒からエイズへ―売春と性病の日本近代史

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  • サイズ A5判/ページ数 170p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254101324
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C3040

出版社内容情報

突如として出現し蔓延する病気――性病。日本近代の性病とその予防,売春取締の歴史をたどり,エイズの時代の道を探る。〔内容〕梅毒の出現/江戸時代の売春対策/遊女解放令期/公娼制度の発展期・確立期・衰退期・廃止後/エイズの出現

【目次】
1. 梅毒の出現(1494年~)
 1.1 梅毒の臨床
 1.2 梅毒の伝播と年代記
2. 江戸時代の売春対策(1600~1867年)
 2.1 売春取締り
 2.2 吉原遊廓
 2.3 地方の遊廓
 2.4 遊女の生態
 2.5 隠売女
 2.6 最初の性病予防
3. 遊女解放令期(1868~1875年)
 3.1 マリア・ルス号事件
 3.2 解放令
 3.3 犯姦条例
 3.4 公娼制度への胎動
 3.5 東京府の専行
 3.6 性病対策
4. 公娼制度発展期(1876~1899年)
 4.1 犯姦条例の廃止
 4.2 地方の取締規則
 4.3 実態調査(東京府)
 4.4 廃娼か存娼か
 4.5 廃娼県
 4.6 私娼取締り
 4.7 患者統計
 4.8 性病対策
5. 公娼制度確立期(1900~1926年)
 5.1 実態調査
 5.2 取締規則
 5.3 公娼制度の実態
 5.4 自由廃業
 5.5 公娼制度の再検討
 5.6 私娼取締りの規則
 5.7 私娼の実態
 5.8 私娼の生態
 5.9 娼妓健康診断
 5.10 公私娼の性病統計
 5.11 陸軍の性病対策
 5.12 海軍の性病対策
 5.13 花柳病予防会
6. 公娼制度衰退期(1926~1945年)
 6.1 売春と性病の実態
 6.2 国際連盟の調査報告
 6.3 廃娼運動
 6.4 私娼取締り
 6.5 性病統計
 6.6 花柳病予防法
7. 公娼制度廃止後(1946年~)
 7.1 敗戦直後の混乱
 7.2 公娼制度廃止
 7.3 売春取締り
 7.4 売春防止法
 7.5 性病予防法
 7.6 性病統計
8. エイズの出現(1979年~)
 8.1 エイズの発生
 8.2 流行の開始
 8.3 流行予測
 8.4 血友病患者
 8.5 患者の生態
 8.6 エイズ予防法
9. 用語解説
10. 索 引

内容説明

突如として出現し、燎原の火のように広がった病気―梅毒そしてエイズ。数多くの患者と深刻な被害を出しながら、“タブー”とされる性病。この病気は、売春と切り離して考えることはできない。日本近現代の売春と性病の歩んだ跡を時代を追いながら探究し、売春取締りと性病予防の歴史をたどることによって、新しい病気“エイズ”の時代を生きるわれわれの進むべき道を探る。

目次

1 梅毒の出現
2 江戸時代の売春対策
3 遊女解放令期
4 公娼制度発展期
5 公娼制度確立期
6 公娼制度衰退期
7 公娼制度廃止後
8 エイズの出現

感想・レビュー

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nranjen

4
図書館本。19世紀末から20世紀初頭におけるフランスの娼婦の台頭(なのか???)と対比するために日本の状態を知りたく手に取った。病気ももちろんながら、欧米から人身売買を非難されたことにより展開された明治から始まる公娼制度に基づく娼婦の数、その環境や推移などが4つの時期に区分されてわかりやすく記述されていて、まさに欲しい情報を手に入れることができた。あとは20世紀からのフランスの方のデータ…2020/09/13

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