出版社内容情報
学校で友だちにからかわれ、アスカの心がこおりついたとき、お気に入りの腕時計も動かなくなってしまいました。学校をでたアスカが、マンションの間から海へぬける細い道にさしかかると、そこは雪で白くなり、氷のトンネルのようになっていました。入り口にかかる「時間屋」というかん板をみて、アスカは中に入っていきますが…。人気作家同士の初めてのコンビによる珠玉のタイムファンタジー。
内容説明
もう一度、あの時間までもどりたい…。砂時計がおりなす珠玉のタイム・ファンタジー。
著者等紹介
山下明生［ヤマシタハルオ］
１９３７年生まれ。京都大学仏文科卒。『うみのしろうま』（理論社）で野間児童文芸賞推奨作品、『はんぶんちょうだい』（小学館）で小学館文学賞、『まつげの海のひこうせん』（偕成社）で絵本にっぽん大賞、『海のコウモリ』（理論社）で赤い鳥文学賞、『カモメの家』（理論社）で路傍の石文学賞、野間児童文芸賞などを受賞
はらだたけひで［ハラダタケヒデ］
１９５４年生まれ。都立高校を卒業後、「美学校」で現代美術の松沢宥氏に師事。『パシュラル先生』（すえもりブックス）で産経児童出版文化賞推薦を受賞。『フランチェスコ』（すえもりブックス）でユニセフ＝エズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞を日本人で初めて受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
42
熊さんの可愛い表紙に惹かれて手に取りました。時間屋さんと言う不思議な世界のお話です。大きな熊さんと小さな熊さんは おおぐま座 こぐま座だったんですね。時間を戻せるなら･･･と考えてしまいました。夢の様なお話でした。2018/07/03
Kana
3
山下明生(やましたはるお)さん1937年生まれ日本の児童文学作家、翻訳家。「バーバパパ」シリーズの翻訳でも有名。主人公のアスカが止まってしまった腕時計を”時間屋”に持って行く。何が起こるのかハラハラドキドキ。実際に山下明生さんが三浦半島(神奈川県南東部にある)の坂道を海に向かっておりているときに観て、感じたことを物語に入れ込んでいるそうです。絵は人気絵本画家はらだたけひでさん。この淡い優しい色に癒される。「目先のせせこましい時間にばかり心を奪われるのではなく、壮大な宇宙の時間にも気づいてほしい」とのこと。2018/03/10
けとら
0
【レビュー】友達とうまくいかないアスカ。お気に入りの腕時計も止まっちゃった。そんなアスカが見つけたのは時計屋ではなく「時間屋」。「時間屋」って何？時計は直る？2012/02/15
