たいせつな人へ

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784251073082
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

61
モーパーゴの叔父のフランシス・カマルツの人生を綴った物語。平和主義者の教師だったフランシスだが、弟ピーターが戦死し、戦争参加を拒んではいられないと決心した。軍事スパイとしての訓練を受け、コードネーム「ロジャー」としてフランスへ渡る。レジスタンスを組織し、活動するが終戦目前で逮捕された。銃殺されそうだった所を同士のクリスティーンに救われる。▽読みやすく、モーパーゴらしい物語。巻末に登場人物のプロフィールと写真あり。2019/07/01

星落秋風五丈原

58
 表紙絵の空白部分がちょうど犬の顔のようになっている。実は犬ではなく狼だ。原題はIn the Mouth of the Wolf=狼の口へ、となっているのであわせている。小さく見える人は、虎口ではなく狼口から、ちょうど出て来るところだ。ただ、狼の目は笑っている。いつでも捕まえられるぞ、と言うように。90歳の誕生日を大勢の人に祝われる老人の名前は、フランシス・カマルツ。フランスの全国民を救ったと言われる彼は、戦争中何をしたのか。作家マイケル・モーパーゴの叔父フランシスの生涯を回想という形で断片的に綴る。 2019/09/13

ぶんこ

50
モーパーゴの作品には戦争を題材にした切ない話が多いが、叔父フランシスへの敬慕が根底にあったのだと知りました。感銘を受けたのが、平和主義者だったフランシスが、戦争に行かないと主張した時、それを受け入れた政府にです。別の方法での支援としての農場勤務という命令に驚かされました。そんな平和主義者も、弟の戦死をうけて、危険なスパイtpそての任務につく。銃殺直前に知恵を勇気でフランシスを救った実在の女性スパイクリスティーンが凄かった!激しい場面がない文章なのに、心に響くつよさを感じました、2019/07/09

とよぽん

42
モーパーゴの新作、原題は「IN THE MOUTH OF THE WOLF」。作者の叔父フランシス・カマルツの戦争体験を回顧した物語。文学や芸術を愛し、平和主義であったフランシスの生き方を戦争が変えてしまった。しかし、生きのびたフランシスは戦後の平和がもたらす幸福を享受して90年の生涯を終えた。私は翻訳物を読むとき、原題と日本語のタイトルのニュアンスを比べてしまう。本書の原題は、戦争の恐怖を象徴したものだと感じた。「たいせつな人へ」の方は日本的情緒に訴えようとする書名だと思った。2019/09/13

miyu

32
いつものモーパーゴがそこにいた。戦争への怒りを静かに淡々と綴り、しかし希望を捨てない態度を持ち続ける。諦めてはいけないと私たちに常に伝えようとしている。とても分かりやすく端的なその姿に、私の心もしんとなる。個人的には「兵士ピースフル」の方が好きだ。それでもモーパーゴの言いたいことは本当にいつだってブレることがない。だからこそ信ずるに足る作家なのだ。彼の作品にセンセーショナルなものは何もなく、人によっては退屈に感じるのかもしれない。けれど目を逸らしてやり過ごしてはいけない何かを、モーパーゴは語り続けている。2019/10/14

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