内容説明
フランキーは丘の上の高級住宅地のてっぺんに住むお金持ちのお嬢様。“あたし”ことカリスとは縁がない少女だった。けれど、あたしが浜辺にこしらえた秘密の場所にフランキーがやってきたことで、話がはずみ、親友に。ある日フランキーから打ち明けられたのは…。
著者等紹介
フィスク,ポーリン[フィスク,ポーリン][Fisk,Pauline]
イギリスの児童文学作家。スマーティーズ賞などを受賞し、ウィットブレッドの賞の候補にもなる。ファンタジー小説を中心として数多くの作品がある。シュロップシャー州在住
代田亜香子[ダイタアカコ]
神奈川県生まれ。東京都在住。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dumpty
4
風の中に入ると風を感じない。ラスト近くの家族のゴタゴタは必要なのか?2011/05/09
向日葵
1
癌に侵された少女との友情物語。繊細な心理描写というより、ハリウッド的な感じが否めない。あとがきっぽい気球の行はストーリーの山場では!? 同じ系統なら『マイガール』や『マイフレンド・フォーエバー』が好きかなぁ〜。 2011/06/19
kambashig
0
親友になったと思ったら相手ががんを患う。友として何ができるのか。 やや物足りない。2013/08/23
enchan
0
カリスとフランキーは互いにぶつかり合い、その度に互いが大事な存在であることを確かめ合う。避けられない別れを前にして、二人は今を精一杯生きようとした。普通の女の子として。悲しいことや苛立つことを隠そうともせずに。ただただ普通の、日常の感覚として。哀しいけれど、爽やかな印象を受けた。2012/05/28
菱沼
0
海外の子どもたちは日本と比べると早熟なのか、自立しているのか。悲しい展開が予想される物語。普通の少女が普通に苦しむ気持に寄り添える部分もたくさんあるのに、父親と看護師ジュディスの場面や、主人公ふたりが互いの母親に「ジョーク」をしかける場面はあまり読みたくなかった。フランキーが裕福な家庭の子じゃなかったとしたら……。現実にはそういう状況の方がありがちだ。結局気球に乗ったのか、と少し残念な気もした。物語の中にこの描写を持ってこなかったのはなぜだろうと思った。2019/01/02