内容説明
森の中にポツンとあるクリーニング店。ここは「汚れ」を扱うプロフェッショナル・シラギクばあさんのお店だが、シラギクさんは洗濯だけが能じゃない。「心の汚れ」を見ぬき、依頼者のお悩み解決までしてしまう腕前の持ち主だった。ある日、飛べなくなったフクロウ、家族とはぐれたサル、自分をパンダだと思い込んでいるクマがやってきて…。前向きに生きる力を伝えるハートフルな物語。
著者等紹介
〓森美由紀[タカモリミユキ]
1980年、青森県生まれ。地元で勤務しながら創作活動に励む。「咲くんだまた」が、第15回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞し、『いっしょにアんべ!』(フレーベル館)と改題され、2014年に出版。翌年、第44回児童文芸新人賞を受賞する
jyajya[ジャジャ]
福岡県生まれ。モバイル事業を中心とした会社で、アプリ制作、コンテンツ制作、サイト運営に携わる。2011年にフリーデザイナーとして独立。現在は、イラスト制作などで、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
17
(図書館本)お婆さんと森の動物たちの楽しいお話かと思っていたら、動物達のお悩み解決するちょっと考えさせられるお話でした。シラギクさんがとても良かったです。2020/10/13
おはなし会 芽ぶっく
12
表紙に惚れて借りた本。そうか!『銭天堂』描かれてるjyajyaさん!シラギクさんのところに来るお客様の短編かな?と思ったら、シラギクさんを中心にした本編とアナザーストーリーになっていました。心の汚れまでとってくれるシラギクさんが、なぜ森の中でクリーニング店をしているのかも書かれています。ハートフルなおはなしです。2020/03/18
HNYYS
9
図書館本。何でも汚れを落とすシラギクさんですが、新品にもどすのではなく新品風に戻すことに意味がある、という発言に心打たれました。2020/04/24
timeturner
5
カバー絵のシラギクさんの目つきが悪いので、単なる仲良し物語でないかもしれないと期待して読んでみたら、なかば仲良し物語ではあったものの、シラギクさんの素性にヒネリがあって楽しめた。私にも「自分にしか出せない風合い」あるかな?2020/10/03
ゆでたまご
2
子供にわかりやすい形で、生きていく上での大切なことが書かれていた。自己啓発書の児童版のように感じた。2020/09/12