内容説明
山登りが大好きな小学生のケンは、お父さんと妹のジュンとともに、夏休みに山荘へ行くことになった。山荘は、亡くなったおじいちゃんのたった一つの遺産。行ってみるまで、どんなところかだれにもわからない。期待と不安を胸に、山荘へ着いたケンたち。そこでは、思いがけない出会いが待っていた…。
著者等紹介
三輪裕子[ミワヒロコ]
1951年東京生まれ。東京学芸大学卒業。日本児童文学者協会会員。大学卒業後2年間、練馬区立大泉学園小学校で教師をした後、児童文学作家をめざす。1982年に『子どもたち山へ行く』が第23回講談社児童文学新人賞を受賞。同作品を改稿し、1986年に『ぼくらの夏は山小屋で』と改題して出版、デビュー作となった。それ以後、児童文学を書き続けている。2010年に『優しい音』(小峰書店)で、第28回新美南吉児童文学賞を受賞。東京都在住
水上みのり[ミズカミミノリ]
1967年北海道生まれ。武蔵野美術短期大学空間演出デザイン専攻科修了、セツ・モードセミナー卒業。イラストレーターとして、挿絵や絵本の仕事を中心に活動。東京イラストレーターズソサエティ会員。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ととろ
2
「秘密基地」という魅力的な言葉に魅かれた。最初も亡くなったおじいさんが、こっそり残した山荘に行くところから始まり、先が楽しみだった。読んでいくうちに腹が立ってきた。いくら10年前の発行とはいえ、小学生の子供だけを山荘に置いて帰ってしまう親。勝手に一人で山に登り、遭難する主人公。夕暮れ時、けがをして動けない子がいるのを知りながら、警察に通報しない山小屋の人。厳しい言い方だが、大人も子供も、山を舐めきっている。お話の世界だから、最後は丸く収まったが、現実だったらとんでもない。山荘は、「秘密基地」ではなかった。2018/07/23
Margate
2
面白かった! タイトルからイメージするような ストーリーではなかったけれど 山登りはいいなあと思う。 一般的に親の趣味嗜好は 子どもへの影響が大きいので 山登りをするべきだったと 結婚記念日の今日 今さらながら思いました(遅し) 2014/09/22
バジルの葉っぱ
2
内容は、児童向け初心者「登山入門書」のような感じでした。タイトルの「秘密基地」に惹かれて手にとったのですが、それは亡くなったおじちゃんの持っていた山荘のことだったので、ちょっと拍子ぬけだったかな…。 2011/07/08
森乃あさ
1
亡くなったおじいさんが遺した山小屋へと向かうケンと妹とおとうさん。そこには、ケンの知らなかった従兄がいた。山小屋での過ごし方、山で遭難した場合、怪我した場合、そして山登りの基礎も書かれていて、これから山登りをしてみたいと思っている子たちには興味深い。 ケンを助けた従兄の台詞がいい。「山登りが好きなやつは、だれだって初めて 一人で大きな山に登るっていうときがくる。それがケンの場合、きょうだったんだ」 2013/12/14
空隼
1
えっ!?そういう終わり方なんだ。予想してた内容とも違うし、ちょっと残念だったかな。2013/09/23