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内容説明
真冬に、「ホームレス」の人たちにおにぎりをわたし、話を聞いている子どもたち。「ホームレス」の人たちを若者が襲う「襲撃事件」の話も聞きました。どうしてそんな事件が起こるのでしょうか?そういった事件をなくし、偏見や差別をなくすためには―?いっしょに考え、行動できる力がわいてくるノンフィクションです。
目次
1 子どもの夜回り
2 なぜ子どもが夜回りをするの?
3 野宿をしている人とのかかわり
4 坂本さんの話
5 塩野さんの話
6 野宿をするようになるのはその人が悪い?
7 なぜ子どもたちが野宿者を襲うのか
8 みなさんに何ができるか
著者等紹介
生田武志[イクタタケシ]
1964年、千葉県に生まれる。同志社大学卒業。大学在学中から大阪「釜ヶ崎」の日雇い労働者・野宿者の支援活動を始める。2000年、群像新人文学賞評論部門優秀賞受賞。2001年から全国の小中学校・高校で「野宿問題の授業」を行っている。夜回り活動や交流会で野宿者を支援する団体「野宿者ネットワーク」代表。社団法人「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」代表理事
下平けーすけ[シモヒラケースケ]
1975年、茨城県に生まれる。児童書を中心に、イラストや挿画の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
35
かつて近所の公園に野宿者が暮らしていた。公園の掃除をしてくれたり、子供たちの登下校を見守ってくれていたので 嫌な感じはなかった。ただ、最後に居着いた人に、私の目の前で息子が脅されて怖くて、当時町会長をしていた義父になんとかならないかと訴えた。それがトラウマになっていて、野宿者に声をかけることも近づくことも出来ない。関わりたくないと思っている。この本のように大勢で協力してならば接することは可能かもしれない。でも何よりも行政がもっと支援してくれればいいのにと思ってしまいます。2022/08/17
たまきら
34
読み友さんの感想を読んで。なんてすばらしい活動をされている人たちがいるんだろう…!隅田川をはじめ、墨田区にもホームレスの人がたくさんいますが、こどもとの積極的な活動は聞いたことがありません。辛い状況にある人を助けるのはお互い様。そんな精神をこどもに伝えられる大人でいたいと思います。2022/02/02
takakura
15
田舎から上京してきて衝撃を受けたものの一つが新宿駅前の野宿者でした。わたしは彼らの存在に気づきながら、なるべく視界に入れないようにしていました。あっちの世界とこっちの世界を分けて考え、関わりあってはいけないと考えていました。ビッグイシューも買おうと思ったことはありませんでした。今、わたしは過去の自分が恥ずかしいです。だからといって、直接支援に関わるのもまだ勇気がないです。せめて自分の親しい人たちと、少し真面目に話し合ってみようと思います。2017/06/07
tellme0112
13
息子のために働くことについて将来の進路について考える本を探してて、出会った本。死ぬこと、殺されてしまうこと、などがかかれていて、読むときに注意が必要か…と思ったが、中学生になったからこれを読めるのではないか。貴重な貴重な本。大人は本を読んで勉強し直さないと。2020/07/24
ゆにす
10
とても重たい内容だけど、児童書なので読みやすかったです。生活保護を受けられるように助けるなどのボランティアは誰もができることではないかもしれないけれど、ホームレスを襲撃する子どもがいなくなるように、子どもの心のケアも大切ですね。椅子取りゲームの話は他人事ではないと思いました。司書も採用は厳しいところがありますからね。2016/02/02