出版社内容情報
音楽が苦手で、歌がへたで、音楽教室に通わされるはめになった千広(チロ)が、消えたり現れたりする秘密の男の子と出会い、人前で歌える勇気をもらいます。
小学校高学年以上向き
内容説明
千広(チロ)は、バスの中で困っているおばあさんを助けた時から、秘密の男の子と出会う…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
agtk
3
少年少女向け。暇潰しのつもりで読み始めたのだが、だんだんひきこまれた。ちょっと切なさもあるし、希望もある。佳作。2021/12/17
りんごのき
2
2000年初版で、現代の子どものリアルとは少しずれるけれども、思春期に差し掛かった女の子の心の揺らぎと成長をみずみずしく描いた佳作。この手のファンタジーは現実との接点の作り方に作者の力量が出るけれども、厚志の存在が無理無理のゴリ押しではなく、「そんなことあるわけないやん」という印象なしに受け入れられるのは、設定のうまさ故だと思う。茂市久美子あたりが好きな方にはおすすめ。2015/12/20
チルチルみちる
1
チロがバスで出会ったちょっと変わったおばあさんは、チロの親戚にあたる。それだけに嫌な人と思ってしまうけど、他人の意地悪に無性に腹が立ったりする気持ちわかる気がしました。そんなおばあさんの悲しい過去。心のなかにいつまでもも生きている息子。チロがおばあさんの事を強く思うとその息子が表れてくる。回りの事をちょっと違う方から見たら一回り違う自分になれる?2014/12/02
藤四郎
1
昔の小学校の読書感想文課題図書だそうで、読んでみました。 さらっと読めましたが、的がはっきりしていないので、これで感想文を書くのは結構難しいのではないかの印象です。まあその分面白い感想文がかけるかもしれなくて感想文コンクールには良い本だと思ったしだいであります。 良い本です。2013/11/26