内容説明
不公平と言えば、これほど不公平なことはない。まるでなにかにのろわれているようだ。そのとき、亜里沙は思い出した。(あのとき、のろいがかかったんや。)春樹に、『世界の大かいとう』を「男の本」だと言われたとき―。図書室の本『世界の大かいとう』をめぐる、亜里沙と、図書委員たちの心の葛藤を描く。
著者等紹介
河原潤子[カワハラジュンコ]
1958年、京都市に生まれる。立命館大学卒業。校正業のかたわら、「ももたろう」同人として執筆を続ける。1997年、『蝶々、とんだ』で、講談社児童文学新人賞佳作入選。1999年、講談社より『蝶々、とんだ』を出版。その作品で、2000年、日本児童文芸家協会新人賞と日本児童文学者協会新人賞を受賞した。京都市在住
むかいながまさ[ムカイナガマサ]
1941年、神奈川県に生まれる。上智大学イスパニア語科卒業。出版社勤務ののちフリーとなり、イラストの仕事で活躍している。神奈川県在住
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