出版社内容情報
荒れはてた大地にまっ先に姿を見せるのがコケ。生物界におけるコケの働き、子孫のふやし方などを解明します。
小学校低学年~高学年向き
目次
早春の野山で
コケの春
コケの花
コケの実
コケの体のしくみ
コスギゴケの一生
胞子をとばすしくみ
分身でもふえるコケ
コケをさがそう
コケ林
林のなかのコケ
水辺のコケ
荒れ地のコケ
秋のコケ
冬のコケ
どれがほんとうのコケ?
コケとほかの植物とのちがい
季節によるコケの成長
コケの寿命は何年?
コケのはたらき
コケと人間
著者等紹介
伊沢正名[イザワマサナ]
1950年、茨城県に生まれる。高校を中退後、登山や自然保護運動に没頭。そのころから花や昆虫、鳥などの写真を撮りはじめる。その後、キノコやコケ、変形菌、カビなどの日陰者に光をあてようと、写真活動をつづけている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
65
児童書なので大したことはなかろうと高をくくって読み始めたが、さにあらず。プロフィールによれば、著者の伊沢正名さんは、高校中退後、山登りや自然保護運動に没頭し、写真活動を続けている方のようです。大学で生物学を専攻されていた方ではありませんが、それ故に、苔の世界を様々な視点から見つめた本書を書き上げる事が出来たのではないか。自然保護活動家らしい苔の捉え方には目が開かされました。あとがきには、編集者から「まだ科学がない!」と嗜められたエピソードが紹介されてます。「科学のアルバム」シリーズには「科学」があります。2020/12/19
おおた
10
子ども向けと侮るなかれ、文系の大人は忘れてしまった胞子植物の生態がわかりやすく記述されている。それでいて写真が大きく、いろいろな種類の苔が掲載されているのもうれしい。世界最大の苔ダウソニアや苔の化石の写真が掲載されているのも、類書であまり見ない気がするので、薄いのにお得感がある。2015/12/06
アズサ
3
*コケと人間 自然保護や環境問題にも一役買っているとは侮れない、コケ...2013/04/12
絵具巻
2
文京区立根津図書館で借りました。2019/02/12
Sansan Nag
1
子供がコケに興味を持ったみたいなので、図書館で借りてきた。 見過ごしてしまう風景の中に、踏んで歩いていた足元に、神秘と幻想の世界が広がっている。見ようとしないと見えないものはまだまだいっぱいあるんだな。 子供向けの本だからこそなのか、平易な文章で丁寧にこだわって作っていることが窺える。例えば、こんなところ。➡ p29「ハネヒツジゴケ。たおれた木の上で蒴を伸ばしている姿は、まるで森のこびとがおおぜいでてきて踊っているようです」 ※あとがきまで面白いです。2024/03/26