出版社内容情報
本のことならおまかせ、という本屋の子のミミ。お客さんには、いつもピッタリの本を見つけてくれる。昼はお店、夜は読書で、ずっと本といっしょ。お店でなかよしになった絵描きさんのスケッチのさそいもことわってしまう。実はお店の外に出るのがこわいのだ。ある日、絵描きさんからケガでしばらくお店にこられないという手紙が。心配したミミは、お見舞いへ行くことに…。本に夢中の子が、外の世界も楽しめるように成長する物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
47
「がまおじさん」の絵が楽しくて。こちらは、絵本と言うより絵入りの読み物。地下にある書庫みたいな本屋さん。働いているのはおじいさんと孫娘ミミちゃん。ミミちゃんは本は大好きだが、外にお出かけするのはちょっと不安。友達になりかけた、おじいさんの友達の絵描きのお兄さんのお見舞いに行きたくて・・。書架の絵がとにかく素敵。本のために薄暗いから立ち読みはきっとできないけど、珍しい本がきっと見つかる。『ネコ語の教科書』『小鳥のうたのがくふ』『人魚の写真集』いいね~。2022/03/21
chiaki
47
アパートの地下で本屋を営む主人のおじいさんと、そのお手伝いをする孫のミミ。ミミは本が大好きで、「本を読めば、外にいかなくても世界中のいろいろな国にいけるし、いろいろな人に会える」と、このアパートから外に出ることを嫌います。でもある日、一人の絵描きとの出会い…。本はもちろん世界を広げるけど、外の世界を知らないでいては単なる世間知らずになりかねないよね。勇気を出して外に出掛けてからの絵には色が加わり、初めてのものに触れ、活き活きとするミミちゃんの心情がよく伝わります。続編出るかな?ミミちゃんの帽子が個性的!2021/02/22
美紀ちゃん
43
森環さんの絵は温かみがあり好き。鉛筆画?ミミはおじいちゃんと一緒に書店で働く毎日だが、外に出るのは嫌い。絵描きの友達ができて外に出ようと誘われる。モヤモヤする日々。そんなある日、書店に手紙が届く。絵描きさんは骨折したらしい。ミミは勇気を出してお見舞いに。ミミが外に!?大丈夫なのか?ドキドキワクワクした。素敵な街なので、絵をよ〜く見たくなる。豆本買いたい。2020/07/11
たまきら
25
本が大好きな娘さんにいいかな?と思って借りてきました。絵も暖かくて素敵だし。…ところが「なんかちがう」の一点張り。オカンは独特の世界が素敵だと思ったんですが、結構怖がりだからねえ…。2020/08/17
猿田彦
7
「がまおじさん」を4歳の孫がとても気に入ったので森さんの本をと思い選びましたが、ちょっと難しそうなので読んであげるのはやめました。日の当たらない地下の本やさんでお爺さんと働くミミ。本のことなら何でも知っている。でも、外に出るのは自信がない。そんな女の子の変化を暖かく見守るお話。がまおじさんのように絵の中でいっぱい空想して遊べると思うからきっと気にいる日が来ると思います。2022/02/28