内容説明
臓器置換大国アメリカを、30年以上にわたり見つめ続けた研究者が、医師・病院関係者、患者・家族の実態をその内部から描き、問題点をえぐりだす。
目次
人間を改造する
第1部 臓器移植―1980年代の傾向と論点(驚異の薬と移植「ブーム」、そして中断;贈与交換としての臓器移植;贈り物という主題の変質;移植と医療共有地)
第2部 ジャービック型人工心臓実験(危険な賭の装置―ジャービック型人工心臓小史;「アメリカ製」―ジャービック7型人工心臓の盛衰のなかのアメリカ的特徴;誰が監視者を監視するのか)
第3部 参与観察者―最後の旅(フィールドを去る)