大東亜戦争と日本映画―立見の戦中映画論

大東亜戦争と日本映画―立見の戦中映画論

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250930379
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0021

内容説明

戦意昂揚の一手段として軍部にからめとられていった映画―。多くの作品と当時の文献に収められた映画人の言葉を通して、また一映画ファンとしての私評をまじえながら描く戦時下の映画界。

目次

1章 太平洋戦争・開戦時の日本映画界
2章 太平洋戦争下の映画
3章 戦争末期の映画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
日本映画史の中でも黒歴史になっている、戦時中の日本映画について、同時代の資料や、リアルタイムでの著者の観賞した作品について書かれた貴重な本。これを読むと、戦時下の映画の戦時体制への協力ぶりや、評論家が率先して国策映画を主導していたことがわかる。この頃の評論家はとにかく厳しく、ほとんどの映画が「愚劣」「幼稚」「見るに耐えない」とか酷評されている。黒澤明のデビュー作「姿三四郎」でさえ、「低能映画」と呼ばれ、「終わり方(汽車に乗って去っていく三四郎)にアメリカ映画臭がある」と批判されていた。へぇ~と驚いた。2012/09/18

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