天皇の軍隊と南京事件 - もうひとつの日中戦争史

天皇の軍隊と南京事件 - もうひとつの日中戦争史

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250850516
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひかりパパ

11
南京事件は戦争犯罪であり今尚中国の人々に深い傷跡を残している。この事件の存在自体まで否定するような最近の風潮がアジアの人々に日本の軍国主義復活を示すものとして受け取られるのは当然のことである。この事件の底流にあるものとして日本人の中国人への侮蔑意識があるという指摘に強く同意する。日露戦争の勝利以後明治維新を経て軍事的、経済的、文化的にも中国よりも先進したという意識が日本人に広がり、結果兵站を軽視した戦術の採用、南京事件での略奪や虐殺の広がりに繋がったのである。2015/10/23

Toska

6
南京事件は決して突発的なアクシデントではない。不明確な戦争目的による士気と軍紀の崩壊、それとは裏腹の銃後で煽られた熱狂(南京陥落は何度もフライング報道されていた)、略奪必至の現地調達方針と強行軍等々、様々な要因が重なっての「起こるべくして起きた」惨事だった。本書で紹介されている殺戮の証言は専ら日本人が残したもので(同時代人の日記なども含む)、これら全てを無視することはもはや不可能なのでは。2022/08/20

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