内容説明
フレキシブル化による効率の向上と雇用の安定そして平等は鼎立するか?各国で展開された議論・政策・実態の比較から、「柔軟で活力あるアメリカと硬直した欧州」という単純な対比も、素朴な規制緩和批判論もともに退け、西欧型の中道の道を提起する。
目次
第1部 ヨーロッパにおける労働市場の改編(労働市場規制のディレンマ;西欧諸国における労働市場改革のダイナミクス;労働市場の規制で不利益を受けるのは誰か?数量的実証;規制をめぐる諸事情―失業との相関関係の再検討)
第2部 国別の変化を読む(事態の根本的改善か、それとも悪化か?1980年代、90年代におけるイギリスの規制緩和と雇用;違う道をゆく―デンマークとスウェーデンの労働市場政策;オランダの奇跡?;ドイツ―規制されたフレキシビリティ;フランス―規制緩和と無縁の国;イタリア―長期にわたる合意のうえの規制緩和;スペインの経験―周辺部におけるフレキシビリティのプラス面とマイナス面)
著者等紹介
エスピン‐アンデルセン,ゲスタ[エスピンアンデルセン,ゲスタ][Esping‐Andersen,Gosta]
ポンペウ・ファブラ大学(スペイン)
レジーニ,マリーノ[レジーニ,マリーノ][Regini,Marino]
ミラノ大学(イタリア)
伍賀一道[ゴカカズミチ]
金沢大学経済学部(社会政策)
北明美[キタアケミ]
福井県立大学看護福祉学部(社会政策)
白井邦彦[シライクニヒコ]
青山学院大学経済学部(労働経済論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。