シリーズ民族を問う
将軍権力と天皇―秀吉・家康の神国観

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250203138
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C3021

内容説明

国内外の政策にみられる「御礼」の論理や東照宮建立を通し、幕藩制の伝統化にひそむ神国観をさぐる。

目次

第1章 秀吉・家康の神国観とその系譜―慶長一八年吉利支丹追放令を手がかりとして
第2章 寛永期における将軍と天皇
第3章 徳川家康の画像
第4章 秀吉・家康の対外文書にみられる「御礼」の論理
第5章 天皇権威と近世
第6章 日本近世の身分制と神国観
第7章 日本近世農村の「自治」について

著者等紹介

高木昭作[タカギショウサク]
1936年愛媛県に生まれる。1959年東京大学文学部国史学科卒業。1965年東京大学大学院人文科学研究科(国史学専攻)退学。現在、放送大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

8
後発文明国・日本が仏教・儒教など外来思想に支えられてきた事実は否定できず、中世人もそのことはよく分かっていた。だから、種を蒔いたのは実は神国・日本で、仏教や儒教はたまたま他国に芽吹いただけなのだ(だから取り入れても恥ずかしくない!)、というコペルニクス的転回。吉田神道恐るべし…逆立ちした中華思想とも言えそうだが、互いにこうした自国中心的な世界観で張り合ってきたことが東アジア文化圏の不幸か。2023/03/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1117970
  • ご注意事項