現代日本の分配構造―生活貧困化の経済理論

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  • サイズ A5判/ページ数 301p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784250202056
  • NDC分類 331.85
  • Cコード C3033

内容説明

経済大国がなぜ生活貧国なのか?労務管理・下請支配・産業支援偏重―世界第2の経済力を生み出した「負の構図」を解き明かす。

目次

第1章 企業中心社会の分配構造
第2章 日本的経営と労務管理
第3章 独占的市場構造と規模別賃金格差
第4章 「財政構造改革」と国民生活
第5章 居住の貧困と住宅・土地政策の貧困
第6章 政・官・財の癒着と未熟な民主主義

著者等紹介

福田泰雄[フクダヤスオ]
1951年東京に生まれる。1976年一橋大学経済学部卒業。1981年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、一橋大学経済学研究科教授。専攻は経済理論・現代資本主義論
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感想・レビュー

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ゆう。

9
2002年の本。世界でもトップクラスの経済力を持つ日本で、なぜ生活の貧困化が起きるのかを日本資本主義の分配構造から明らかにした本です。著者は、企業中心社会が企業の側に傾斜した富の分配をもたらすとして、1)日本的経営の労務管理、2)大手資本による中小企業支配、3)政・官・財権力癒着構造と民主主義の未熟の経営・市場・国家の3つのレベルから分析しています。また、国家財政の使われ方で国民要求に基づいた社会保障や教育への予算配分は世界的に見ても低く、公共事業費の莫大さが指摘されていることは興味を持って読みました。2014/05/25

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