ポルノグラフィと性差別

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250202001
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3036

内容説明

道徳や表現の自由の問題ではない。それは人権侵害と構造的な性差別の問題だ。ポルノグラフィによる被害の深刻な実態をえぐり、被害者の法的救済とその有効性を示す。

目次

ポルノグラフィと公民権―男女平等の新たな夜明け(公民権の意味;変革の本質;権威と抵抗;社会的目標としての平等;ポルノグラフィと公民権;条例;公民権と言論;一問一答)
男の洪水に抗して―検閲、ポルノグラフィ、平等
性差別としてのポルノグラフィ
ポルノグラフィに対する法的アプローチとカナダ税関に関する声明

著者等紹介

マッキノン,キャサリン[マッキノン,キャサリン][MacKinnon,Catharine A.]
1946年生まれ。フェミニスト法学者。1990年からミシガン大学ロースクール教授。『働く女性のセクシュアル・ハラスメント』(1979年)で、セクシュアル・ハラスメントをはじめて体系的に理論化。『限定なきフェミニズム』(1987年)のポルノグラフィ論は大きな衝撃を与える

ドウォーキン,アンドレア[ドウォーキン,アンドレア][Dworkin,Andrea]
1946年生まれ。フェミニスト作家。1974年の『女性憎悪』でデビュー。その後、『私たちの血』(1976年)、『ポルノグラフィ』(1981年)、『右派の女たち』(1983年)、『インターコース』(1987年)などでアメリカを代表するフェミニスト理論家となる

中里見博[ナカサトミヒロシ]
1966年生まれ。福島大学行政社会学部助教授(憲法)

森田成也[モリタセイヤ]
1965年生まれ。東京都立短期大学非常勤講師(日本経済論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新橋九段

2
ポルノを人権侵害の観点から論じるという、コロンブスの卵的な一冊。極論に感じられる部分もあるかもしれないが、批判的視座を理解する価値は十分にある。2022/06/24

まあい

2
「長い間ずっと他の人々に対する権力を持っている人々は、自分たちの権力を『権利』と呼ぶ傾向にある」(p18) 「ポルノグラフィとは事実上、女の劣位を前提した社会において、女とは何であるか、女は何のために存在するか、女はどのように使われるべきかを示すものである」(p206)2015/12/24

偽教授

0
アメリカを代表する反ポルノ運動指導者であるフェミニスト法学者、キャサリン・マッキノンの邦訳の一つ。……なんであるが、読んでみれば分かる、「ポルノ産業」なる陰謀主がアメリカの政財界を支配していて、女性差別の構造を再生産しているという陰謀論的妄想に満ち満ちた狂気の如き書である。マッキノンの提唱した反ポルノ法案が幾度となく「合衆国憲法違反」として却下されていることもここに付記しておく。2011/08/09

moriteppei

0
A

0
2002年1月22日第1版第1刷発行 著者:キャサリン・マッキノン、アンドレア・ドウォーキン 訳者:中里見博、森田成也 発行者:青木理人 発行所:株式会社青木書店 ミツワ(印刷)・高地製本 定価:本体2900円+税2021/01/11

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