感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
blackstone
20
大槻ケンヂが書き下ろした最初で最後のマンガ原作。93年に少女漫画誌に2話掲載されただけで中断した幻の読み切り連作「女王様ナナカ・シリーズ」に加え、14年ぶりに描かれたものと、更に3話分が追加され単行本化したもの。極上の責めで数多くの下僕を従える女王様「ナナカ」の愛あふれる冒険。愛の鞭が乱れ飛ぶ癒し系SM（！？）の傑作！らしいのだが…。同じ漫画家なのに描いた時期が空いているせいで絵柄が全然違ってアンソロジーのような。「なりたい自分になれる」とか「自我の解放」とか、その域に達した達人なら共感できるのかなぁ…。2012/04/14
ぐっち
7
ニャンコ海江田目当てで買ってしまいましたが…なかなか面白かったです。オーケン×西炯子合ってますね！！最初の２話と最後の１話の絵柄の違いに時間の流れを感じました。昔のほうがちょっと切なくて好きだなあ。2011/11/03
matun
6
この作品印象ぶかくてよく覚えてましたが、西炯子さんだった！女王様のナナカがかっこよく調教しちゃう。大槻ケンヂ原作！2013/06/30
夏野
4
ナナカさまの鞭は、相対する人を縛る重荷やしがらみを、ひととき解き放つものなのかもしれないですね。そこで人生変わっちゃったり目覚めたり、大事なことに気付く人もいる。自分は、ひとりすっくと立つナナカ。それでこそ女王様。昔の彼女の髪型と太く凛々しい眉に時代を感じます。スタイル抜群で、ボンデージもステキｖ2011/10/23
桜子
3
女王様の横にセラピストというルビを振りたくなる。雑誌掲載時に「ナスターシャ」を読んで、天使派リョウに似てるね～という話を友人とした覚えがある。バブル経済末期～崩壊後の甘やかな癒しブームに挑むかのように、黒鞭という速攻魔法を振るって腑抜けた人間を社会復帰させてゆく。現実に立ち向かう強靭な刃を鍛えるための共同作業。それがナナカ流のSM。2011/10/14
