出版社内容情報
軽妙洒脱、風野亭「読む落語」第四弾、文庫オリジナルで登場!
内容説明
大工の辰五郎に嫁いだおたまは、とんでもなく可愛いと隣町まで評判の嫁。だが困ったことにいびきをかく癖があり、そのものすごさといったら、獣の吠え声か嵐の断崖絶壁か、耳栓が耳の中で割れるほど。幼なじみの平太の伝手で往診にやってきた医者もほうほうの体で逃げ出す始末。弱り果てた辰五郎は思い切っておたま本人に相談を持ちかけるが…。風野亭“読む落語”第四幕!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。フリーライターを経て、92年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2015年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
80
大江戸落語百景「いびき女房」ちょつと息抜きに1話ずつ読めるので良いですね。2019/09/08
タイ子
50
風野さんの読む落語、第4弾。あとがきで風野さんの落語好きがよく分かる。10席ずつの話を100話続けたいそうで、あと60席読めると思うとこちらも嬉しい。どれも面白いが「犬のちんや」と「釘三本」がいい。5両のちんが欲しくて毎日犬屋に通う内、ちんに懐かれるが買うお金がない。ちんが取った行動が・・・。「釘三本」は大店の旦那と、女房、お妾さんの3人がそれぞれが憎くて神主のところに藁人形と五寸釘を打つ相談に行く。3人が各々同時間に呪いの釘を打つと・・・。中にはン?てオチもあるけどそれはそれで面白く読了。次巻も楽しみ!2019/04/13
Norico
13
大江戸落語百景第四弾。破壊的ないびきってどんだけすごいんだろう2019/11/09
ひさか
11
2019年3月徳間文庫刊。書下ろし。シリーズ4作目。10の短編。あとがきが良かった。これ読んで、シリーズがなんたるかが、理解できました。2019/06/30
こうちゃん
8
面白いです。サゲとか、話の構築より、市井の人達の掛け合いが絶妙に面白い。 各話、短いのでちょっとした間に読めちゃう。2021/05/19