徳間文庫
偽りのウイナーズサークル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198937638
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

白熱の競馬描写と見事なミステリーの融合。ページを繰る手を止められない読者は寝不足必至!

血統がすべての競馬の世界で、全米史上最強馬と目される馬の出自に秘かな疑いが…。そして、それが原因と思われる連続殺人。疑惑を追及する新進調教師二人、気鋭の騎手、育成牧場のオーナーとその娘。事件の陰に見え隠れする元馬喰。白熱のレースシーンと同時進行で徐々に解き明かされる秘密。すべての謎は、最強馬が出走する東京競馬場のジャパンカップ・デーに決着する。

【著者紹介】
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学経済学部卒。スポーツ紙のプロ野球担当記者、競馬雑誌のデスクを経て作家に。2009年、『ノーバディノウズ』で松本清張賞候補、同作で伊坂幸太郎、伊集院静氏などを押さえてサムライ・ジャパン野球文学賞大賞受賞。

内容説明

ケンタッキーダービーを目前に控え、本命馬の誘拐未遂事件が発生。日本人調教師の勇敢な行動で事なきを得、レースは予定どおり開催された。本命馬が順当に優勝、そして日本勢も四着と大健闘。だが、その立役者の騎手・竜見秀行が翌日、変死体で発見される。ふたつの事件をめぐる奇妙な接点。やがて優勝馬にある疑惑が。息を呑む極上ミステリー。

著者等紹介

本城雅人[ホンジョウマサト]
1965年、神奈川県生まれ。大学卒業後、新聞社に入社。スポーツ紙の記者としてプロ野球、競馬、大リーグなどに関わったのち、作家に転身。2010年、『ノーバディノウズ』でサムライジャパン野球文学賞の大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シロー

8
処女作では成功したとは言い難かった「一粒で二度美味しい」だが、今作では見事に競馬とミステリーを両立している。単行本のタイトルは『W』だそうで、著者も手応えがあったのではないか。競馬に詳しくないので作中のような偽装が可能なのか見当もつかないが、やはり上流階級の嗜みっぽいゴルフ同様、自尊心に委ねられた部分が大きいのだろうか? 結末が裁かれるべき人が裁かれていない感があって釈然としないものが残るが、充分に楽しめた。2016/06/06

蕭白

8
もっとこういった競馬ミステリが欲しい!2014/08/05

たこやき

7
新聞社で競馬記者をしていただけあり、薀蓄などに間違いがないのは安心して読める。ただ、競馬小説としては安定してるのだが、事件が起きた後は、どちらかと言うと日常的なエピソードが続くため、やや、テンポが……と思うところも。また、トリックの部分には無理を感じる。ただ、それでも調教師や厩務員、さらに、生産・育成牧場の人々の熱い思いが伝わってくるのは◎。どちらを重視するのか、で評価が分かれるのかな?2015/08/28

くりのすけ

7
競馬界の裏方にまつわる話を描いた小説である。日米のホースマンの競馬に対する熱い思いがヒシヒシと伝わってくる。また、ケンタッキーダービーの状況や血統に関するなどからも、作者の競馬に対する造詣の深さが感じられる。 もちろん、ミステリの方も、白熱のレースシーンと同時進行で徐々に解き明かされていき、最後まで楽しめる作品であった。2013/11/25

詩界 -うたか-

5
#読了 #本城雅人◆競馬に出る馬を大切に育てていた。普段馬に乗ったりしない小津のおじさまが珍しく馬に乗っている。買戻しをするらしい。その後小津は行方不明となり、事故死しており……!?クアキの誘拐か?それとも殺害が目的か?◆競馬ミステリー2020/02/17

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