内容説明
三好長慶に京を追われ、近江の仮御所に逃れた将軍義輝は、剣の道を究めるべく武芸者・霞新十郎として廻国修業の旅に出る。供は忍びの浮橋ただ一人。剣聖・塚原卜伝に教えを請うべく鹿島に向かった義輝は、旅の途上で斎藤道三、織田信長ら乱世の巨星と宿命の出会いを果たす。さらに好敵手・熊鷹や愛しい女性との再会も…乱雲のなか、己の生き様を求める剣豪将軍、波瀾万丈の思春期。
著者等紹介
宮本昌孝［ミヤモトマサタカ］
１９５５年、静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に入る。９５年、『剣豪将軍義輝』で、歴史時代作家の新旗手として注目を集める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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W-G
278
廻国修行編。将軍様は女子にもおもてになるので、ちょくちょく美味しい思いもしている。鬼若や熊鷹が要所で危難を作りながら、道三や晴信=信玄、光秀とも邂逅を果たし、そして終盤に満を持して信長が登場。出会い頭の｢馬廻にしてやる｣の一言でビシッとキャラ立ちしている。しかし、一番意外で目を曳かれたのは、妙に性悪に描かれた諏訪御寮人だろうか。塚原卜伝とも出会い、あっという間に達人級の剣豪になったらしい義輝。その才を存分に振るう機会は…もうあまり残されていなさそうで残念。松永弾正はせめてもう少し強敵っぽく描いて欲しい。2020/07/02
Bibliobibuli
36
義輝が修行を積みながら、様々な著名人たちと出会っていく展開が興味深く、またその人物たちとのやりとりがとても面白かったです。それぞれの人物が発する威圧感もよく表現されていますが、義輝そのものも負けてはいません。実際に対話していたと思い込むとドキドキ・ワクワク感が高まりました。下巻が楽しみです。2018/01/27
sas
28
中巻になってますます面白くなってきた。史実なんか関係ない。これは戦国時代の青春小説だ。諸国を旅して、マムシの斎藤道三、武田信玄、塚原卜伝、最後には織田信長も出てくる。それぞれの人物描写がまた上手いのだ。倭寇との出会いと手に汗握る海戦、初恋の人、真羽との再会。そしてついに剣の道の修行を極め、剣の高嶺にたどり着く。まさに読みどころ満載だった。歴史小説は事実から離れることは勇気がいるが、この小説はおかまいなしで、とにかく自由で楽しい。やはり読まず嫌いはダメだとまたまた実感。2015/01/24
sg
13
このフィクションなんだかノンフィクションなんだかわからねぇけどワクワクする感じたまりませんね。たまりませんと言えば貯金ですよね。貯金と言えば、老後は2千万必要みたいですよ。ままならないですよね。ままならないと言えば、俺の女友達は子持ちで大変だけどユーキャンやろっかなと言ってましたよ。ママ習いですねそれ。資格と言えば先日危険物の資格受かりました。乙4だから余裕でしたね。って本です。2021/04/23
hiyu
6
義輝覚醒の章だろうか。諸国漫遊ではないが、旅が多い印象。その中で主要人物が引き寄せられるように集う。塚原卜伝や上泉秀綱といった剣豪の存在も大いに影響している。そして織田信長の登場。いよいよ下巻に入るが、史実との辛みはどうなのか興味は尽きない。2021/02/02
