内容説明
時枝が後ろを向いた瞬間だった。その首に組紐が回された…西麻布のマンションで、銀座のバー「やしろ」のママ屋代時枝の絞殺体が発見された。あまたの客の聞き込みも空しく捜査が行き詰まったと思われたころ、多摩川でカップルが襲われ、女性がレイプされる事件が発生。そして被害者の手には「やしろ」のマッチが…小金を貯めた女と老人から吸う甘い汁を事業化した殺人会社の恐怖。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫陽花
32
久しぶりの森村誠一さんの小説。2002年初版1冊発行となっていましたが、内容的にも時代を感じさせられました。「ポケベル」が出てきました。「没交渉」という言葉があちこちで出てきました。最近ではあまり使わないですよね。登場人物の世界が狭いですね…。20年経つと世の中変わるなぁと感じました。読みやすかったのは良かったです。2022/05/22
Mik.Vicky
4
森村誠一、初めて読んだ。 淡々と事実が記述されている感じで、人間模様のようなことがほとんどなく物足りない感じだった。作者の意図としてはそれは読者が想像してくれ・・・ということなのかもしれないが。 2019/11/17
Junko
4
金品目的の殺人が話の流れの中心になっていたが、独居老人が犯罪のターゲットとなっている2件が心に残った。 一人暮らしの寂しさに付け入る犯罪は逃れようがないような気がする。優しさを武器に近づいてくるのだから怖い。2017/04/14
さるたろ
3
愛はエネルギーの交換である。2016/03/27
kuwagata
3
タイトルに釣られたか。例によって偉大なるワンパターン組み立てに苦笑。タイトルに負けている。2011/09/22