徳間文庫
越境緯度

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198933371
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

朝鮮戦争当時、十五歳だったイ・スーフンは北の故郷に父母と妹弟を残してひとり韓国へ逃れた。六十年後、スーフンは世界的な電子企業を率いる経済界の実力者となり、拉致問題で日本銀行を追われた大田原に接触する。一方、北の暗殺マシン、リ・ソンスが日本に潜入していた。スーフンは北の体制を内側から崩壊させるミッションの実行を命じた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

74
ファンクション7の改題と本を借りてから気づく。まだ読んでなかったからいいけど。北朝鮮とテロもの。題名はどっちにしてもピンとこない。2018/09/02

ナミのママ

55
2007年刊行『ファンクション7』を改題。9年前に書かれた作品、脱北して60年の韓国実業家、北の殺人者、日銀を追われ大学で講義をする日本人、大学で学ぶ中国人留学生が複雑に絡みあう壮大なストーリーでした。細部では携帯電話端末など古いものもあります。ストーリーの進展が遅い上に、当時の国際情勢もよくわからず、読了に時間がかかりました。南北解放と産業スパイ、テロと盛り沢山、お腹いっぱい、頭がパンパンになりました。相場さん、現代にこれを書いたら、もっと複雑で凄いことになりそうです。私は、大変だったけど面白かったです2016/05/13

緋莢

14
1950年初冬。朝鮮戦争が行われていた頃、イ・スーフンは父母と妹弟を残して一人、韓国へと逃れた。その後、スーフンは世界的な電子企業シルバースター電子を率いる経済界の実力者となっていた。力をつけたスーフンは、北の体制を崩壊させる作戦を極秘に進めていた。一方、北の暗殺マシン、リ・ソンスが日本に潜入、あるテロ計画を実行しようとして・・・2016/12/09

いちえ。

4
北朝鮮を題材にした小説を読んだことがなかったので、考えさせられる。拉致問題は遠い話ではない。筆者にとってもそうだったのかも。1日でも早く拉致問題が片付いて欲しいが、それこそ、北が開放されないと実現しないのか。2014/08/23

いくおりん

2
相場英雄さんは、本当に問題作をよく扱う。北朝鮮、VXガス、同時多発テロ、米軍の空爆など新聞の国際面なら普通に取り扱っている様な事柄だ。そう、『普通』に。いつから、私達はこの様な狂気に満ちたカオスを日常として、受け入れてしまったのだろう。作品の最後に、北の暗殺者が現実に目覚め、道を切り開くというシーンがある。ある意味ベタだがそのメッセージ性は高い。無知は不幸だが、真実を知り尚行動できる勇気は計り知れないという事か。娯楽作品ととるか、生の現代史の一局面ととるかで評価は変わる。本当に悩ましい『問題作』です‼️2018/12/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3000650
  • ご注意事項