徳間文庫<br> 喪失

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徳間文庫
喪失

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198933319
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

デカは畳の上で死ねなくても、正義の上で死ぬのだ…先輩の教えを体するように警視庁捜査一課の若手刑事が殉職した。コンビニ強盗に立ち向かい、店員を守っての死だった。その通夜の席に現れた美しい女。警察官の誇りのために死んだ男と謎めいた女の関係、そして浮かび上がる残酷な事件の真相とは(「後朝の通夜」)…“喪失”をテーマに描き抜いた切々たるミステリー集、初文庫化。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akamurasaki

2
久しぶりの棟居刑事シリーズでしたが、いつのまにか自分が棟居刑事の年齢を超えていて驚愕(笑)。格調高い文章とハードボイルドな棟居刑事に久々にシビれました。2019/07/21

メガネ

2
妻と子どもを失ったひとりの刑事の人生を軸にして展開される短篇集です。人生は喪失だらけ。失った時間、失った人、失った愛情など、誰しも大切なものを失ったことはあるはず。失うことは寂しくて、悲しくて、失う前のことを何度もふり返ってしまうんだけど、何かを失うことで人は一歩前に踏み出すことができるんだろうなと感じました。タイトルは「喪失」ですが、決して悲しい物語ではなく、むしろ喪失をきっかけに人が前向きに生きていく様を描いています。7編それぞれに登場する人物が皆魅力的でした。2015/04/17

toshi

2
面白い。文体が締まっているように感じられる。恐らく一文が短いからであろう。人生に過剰な期待を持たない。淡々と、しかし、しっかり生きよう。そんな気持ちになった。2012/09/23

こじりん

1
クールな棟居刑事が格好いい。短編ながら読みごたえ十分。2018/06/13

CEJZ_

1
1P16行。手持ちの警察関係の小説本を続けて消化する。これは短編集で、森村誠一の定番、すべて棟居(むねすえ)刑事シリーズもの。事件解決の緊迫した犯人との攻防や、大胆なトリックが主体ではなく、人間模様や人生訓に重きをおいたものの作品集。テーマは「喪失」で、モノや感情、存在などが失われる中で話は展開されていく。森村誠一だなあという文章と読み味。作中には歌の歌詞や詩が引用され登場している部分もある。棟居刑事は棟居弘一良というのですね。棟居刑事も孤独だ。ところで、この表紙の写真は植物かな?。解説はなし。2017/02/14

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