内容説明
「こんなはずじゃなかった」「いや、思ったとおりだ」―熱い期待をもって政権交代を支持した多くの国民は、民主党に対してイエローカードを突きつけている。外交内政ことごとく寒々しい民主党政権のていたらくは、いったいなにが原因なのか?明るい展望は開けないのか?参院選惨敗、菅・小沢代表選、尖閣問題、多発失言…迷走民主党の現状と今後を探る。彼らはなにを考えているのか。
目次
小沢排除、一瞬の早業
民主党、参院選大敗
小沢一郎起つ
血戦代表選
仙谷、「陰の総理」への道
企業・団体献金の受け入れ再開
尖閣諸島沖中国漁船衝突事件
激震、小沢の強制起訴
TPP、事業仕分けの混乱
行き詰まる野党対策
仙石官房長官炎上
小沢一郎の逆襲
新グループ次々結成
ポスト菅をめぐる火花
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年広島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
5
震災前に書かれた本です。 民主党政権は今を思えば自民党の劣化コピーでしたね。 派閥争いも自民党の縮小版でした。 本書で触れている仙谷氏は政界から引退し、小沢氏は勢力を著しく縮小し野党連合に一縷の望みをかけている状態です。仙谷氏がささえてた管元総理に至っては小選挙区で落選し比例復活のゾンビ議員になってしまいました。2017/05/28
Mr.deep
3
菅直人政権記の体をとった仙谷由人伝。前半のこれぞ国士といわんばかりの礼賛調が、尖閣諸島中国船衝突事件(と小沢強制起訴)を期に一気に罵倒に手のひら返しされるのが潔すぎて唖然。ホントにこれ書き下ろしかって奥付確かめちゃいました。あと首相なのにほとんど出番のない菅直人が哀れで・・・2023/05/14
代理
1
震災の前とはいえ『2年後の代表戦で』とか楽観決まりきった現状認識にクラックラする。男の嫉妬は恐ろしい。小沢一郎にしても仙谷由人にしても人間的な大きさはちっとも感じないし、読んだあとも全く感じない。表紙ですら扱いが小さい菅直人が面白い。2019/05/29
たくぞう
0
民主党政権誕生のニュースを聞いたときは半信半疑だった。どうしてあんなに薄っぺらな政党にと。皆そんなに子供手当が欲しかったのかと唖然とした。目がくらんだかと。財源は埋蔵金をあてるとか訳のわからないこと言ってるのにと。案の定、この最大の目玉政策を反故にするというね。わかりきってたはずなのにと。2022/10/28