内容説明
犯罪心理学者の篠田邦生は山奥で殺し合う同級生たちを見てほくそ笑んでいる。他人の命に枯れ葉一枚分の重さすら感じないモンスター―それが彼の正体だった。いじめを受けた貧しい山奥の少年・野地純平を庇った優しさは偽りだったのか。音を立てて崩れていく信頼関係に純平は?憎しみはどこから生れ、培養され、そして狂気となったのか!?衝撃のクライマックス。
著者等紹介
永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島県生まれ。国学院大学卒。「週刊新潮」記者を経てフリージャーナリストに。祝康成名義で事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年に『サイレント・ボーダー』で小説デビュー。ジャーナリストとして培われた取材力に裏付けられた緊迫感のある描写でストーリーテラーとしての評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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A
17
思っていた展開とは違ったが、面白かった。もっとタロウが前面に出てくるのかと思っていた。2021/10/24
くるぶしふくらはぎ
15
上巻の金光リンチ事件が肝かなと思っていましたが・・・。登場人物ごとの多視点で物語が展開しながらも、散漫にならず、スピード感のあるクライマックスでした。一気読み!2017/12/03
terukravitz
4
★★★★★2021/01/30
YH
3
片岡が簡単に篠田の暗示にかかり過ぎ。なんだかんだで純平がやっぱり最も不憫だ。生死がどうなったのかは微妙だが、タローが人間の味を覚えてしまった以上、人とは過ごせないだろうし…。2022/01/09
まさえ
3
79Pの子供がいなくてよかったというつぶやきに共感しました2018/01/26