内容説明
昭和三十九年十二月九日に安藤組を解散してからも、安藤昇は精力的に動いた。ビジネスは無論のこと、週刊誌に自伝『激動』を執筆。その映画化が、俳優としての新たな展開に繋がってゆく。一方、組解散のあと残された組員たちもそれぞれの道をたどる。それは、修羅の戦いであった…。「伝説のヤクザ」として敬愛される男の生き様に、なにを見るか。
目次
安藤昇出所
安藤組解散
安藤昇スタアに
安藤、東映に移る
細木数子、小金井一家姐さんに
安藤、俳優を辞める
三本菅、稲川会へ
大行社再興
大塚稔、万年東一の後釜に
日本皇民党事件と石井稲川会会長〔ほか〕
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年広島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
8
社長の不在の間に弱体化し、渋谷をめぐる抗争により組員が次々と凶刃に倒れる中、安藤は組織の解散を宣言し、自身は俳優に転向する。自身の半生記をシナリオにし、自らも主演した「血と掟」が大ヒットとなり、一躍大スターの座に登るも、これも気に入らない稼業と見定め、プロデュース業などの実業に携わっていく。これも後半は、元組員の三本管、石井両氏と裏の世界と表の事件のドラマに移り、細木数子の出自、フィリピン、北朝鮮、ゼネコンとの関わり、角栄-竹下の和解などエピソード集的なものとなっている。2012/08/16
はるとらみ
1
下巻は安藤昇の出所から。幹部の西原健吾が殺された事で安藤組は解散になるのですが組員達の生きて行く為の闘いは続きます。それぞれがいろんな葛藤の中で生きていく道を見つけるのですが自分が安藤組の一員であった事を誇りに思っている事、喧嘩っ早くイケイケだった組員が年齢を重ねて過去に確執のあった人間も受け入れて共にやっていく事に人の運命の不思議さを感じた。2018/05/28
こう
0
渋谷は変わったんだなぁ2010/04/04