内容説明
「日本は小泉政権によって米国型資本主義、拝金主義に染め上げられ、企業はリストラで利潤を貪れることに味をしめた。その結果、いまの人心の荒廃ぶりは戦後の混乱期のそれと無残なほどに重なる」小泉‐竹中政権発足から一貫してその市場原理主義を批判し続けていた著者が万感の思いをこめて説いた、日本再生への道。
目次
第1章 倫理なきトップ
第2章 安倍退陣ショック
第3章 小泉改革“負の遺産”
第4章 メディアの腐敗
第5章 経済小説とその使命
第6章 経済成長か幸福追求か
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaikoma
2
小泉政権の政策は日本を壊す構造改革だった一面も有りますが、経済問題に先んじて、国会の議題が与党の裏金問題という今の日本と政治家よりはマシだったのかも知れません。経済小説は余り好きではなかったですが、この作者のお陰で少しづつ読むようになりました。2024/03/06
ランクル一番
2
安部総理が再登板したことを機に再読。小泉改革とはなんだったのか?経済界において、責任の取り方を知らないトップがなぜこれほどまでに増えてしまったのか?もはや望ましいリーダーは一人もいないのか? 組織は上から腐る、理念なきリーダーが日本を滅ぼす。このようなトップに「日本人は民度が低い」などと言われたくない。個人対組織、ミドルを描き続ける筆者のメッセージは、民主党から自民党に政権が移った今、今後を占う示唆に富んでいる。2013/01/05
ふみふむ
2
小泉・竹中の無責任さと犯罪性は厳しく追求されるべきと思う。作者に同意。政治家には「改革」などではなく「改善」と言ってもらいたい。改革幻想にはもう騙されない。2010/08/10
ポッキー
1
小泉竹中路線の評価。小説風ながら思い提言。2009/05/08
Yスキー
1
勉強になった。竹中・小泉批判はいささか感情的にも取れたが、おおむねその通りなんでしょう。数字見せられるとよくわかる。不況の今こそ読め!2009/03/24