徳間文庫<br> 敵対的買収

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徳間文庫
敵対的買収

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198927837
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

優良企業・協亜精工の株がひそかに買い集められていた。仕掛けたのは、乗っ取り屋の異名をとるリミテッド・ベア。経営権を奪い取るのが目的かそれとも株の高値買い戻しを企んだものなのか?社長の息子で東京事務所の総務課長がとった戦術は…。絶体絶命の窮地に立たされた企業の姿と日本経済の問題点にメスを入れた迫真の企業情報小説。

著者等紹介

清水一行[シミズイッコウ]
1931年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつうら

22
昭和60年代、ミネベアが三協精機の買収を画策した事件をモデルとした作品。買収を仕掛けられたら、ホワイトナイトをたてるとか、いまなら対抗策がいろいろある。でも当時はそんな防衛策は知られてないので、仕掛けられながらも有効な対抗策は打てず、ストーリーはゆっくり進行していく。真山仁「ハゲタカ」と比べてスピード感に欠けるが、昭和の買収工作はこんなものだろうか? ただ、途中で海外のグリーンメーラーが登場し、買収側を窮地に陥れる事件が起こる。事実は小説より奇なりというものの、この時代にこんな買収劇があったことは驚きだ。2021/10/07

カープ坊や

11
『清水一行 再読中』 こちらも20数年振りの再読。 大学時代に話題になった「ミネベア」による「三協精機」へのM&Aがモデル。 M&Aが珍しかった当時は衝撃的作品に感じた覚えがあるが 今、再読してみると少し物足りないかも?2014/10/08

kumagorou1973

2
買収を仕掛けられた企業はじっと何もせず相手企業が自滅しただけの印象しか残っていない。読者が引き込まれていくような仕掛け(ストーリー)がない。2011/11/13

wang

2
敵対的買収という今日的経済事件を扱った未だに珍しい小説。だが、事実を取材して名前だけ仮名にしただけでドラマらしい独自視点を導入することのできない作家のため面白みがない作品に成り下がっている。独自性は男女関係でお茶を濁す体たらく。不意に買収攻勢にさらされた側が主人公で右往左往するだけで積極的になにもせずに終わっただけ。事実に基づき想像力を膨らませるのが小説家の仕事。面白い小説になるかどうかが現実が面白い展開をしたかどうかに異存するとは困った物だ。2010/12/22

Y'm

1
久々の一行経済小説で改めて面白いと感じる。M&Aにまつわる実際にあった話を元に書かれているらしい。主人公の離婚問題も平行して織り成しているところが遊びがあって楽に読める。株のことは詳しくないが当事者になれば怖いだろうな。面白かった、これ以外の一行小説どんどん読んでいこう。2014/04/24

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