内容説明
新宿・歌舞伎町。深夜の路上にイラン人の惨殺死体が三つ転がっていた。素手で殺人を重ねる謎の大男、錯綜する各国マフィア。大男を治療したため事件に巻き込まれた外科医・犬養は、新宿署の松崎、格闘家・五条らとともに大男に対峙する。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。東芝EMI勤務を経て、82年に専業作家となる。2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。空手三段、棒術四段の腕前で「今野塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
24
2011/5/8 Amazonより届く。 2013/1/24~1/25 今野氏の初期作品「大虎の拳」の改題文庫化。新宿歌舞伎町を舞台に中国マフィアと元空手選手の戦いを描く。典型的なノベルス向け作品であるが、ドライブ感が類似作品よりもあり、楽しめた。2013/01/25
sarie
14
渋谷署強行犯係シリーズ(旧題:拳鬼伝シリーズ)第2弾。 美崎照人シリーズの設定とだぶっている部分が多々あり頭がこんがらがりました。 ストーリーはいつものザ・今野敏という感じで面白かったです。2016/08/07
Reina R
12
期待どおり面白かった。今回は格闘技の話も入ってきて前作よりもこっちの方が私の好みかも? それにしても犬養の息子が言う言葉、大人顔負けです2013/09/17
Kira
10
図書館本。歌舞伎町特別診療所シリーズ第二弾。歌舞伎町近くで診療所を営む外科医の犬養のもとに、ケガを負った中国人が担ぎ込まれる。付き添いの中国人二人のうちの一人は大男で、不気味な雰囲気を漂わせている。折しも歌舞伎町では、外国人数人が原型をとどめないほどの惨殺死体となって発見されている。犬養は警察に手がかりを求められるが、何もわからないまま大男に待ち伏せされる。サスペンスに武道小説と警察小説がまじったような作品だった。犬養の息子翔一が賢くて、感じのいい子だった。 2019/04/08
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9
空手大会の決勝で圧倒的な敗北で空手家として心が折れた五条。マフィアに身を落とした決勝戦での相手、大虎が暴れる新宿で大虎を見かけ戦うものの敗北。赤城のアドバイスで開眼し稽古、そしてリベンジして辛勝。大虎の中にまだ武術家の気概が存在し、五条の挑戦を受ける大虎にも涙。復帰を目指して稽古する五条にも涙。今野さん、面白かった。2017/09/08