徳間文庫<br> 女教師

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徳間文庫
女教師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198926021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

若い音楽教師・田路節子が校内で暴行された。不良グループの江川らが犯人と思われたが、学校側は事件のもみ消しを図る。さらに同僚の小林により生徒を誘惑したという噂が流れ、節子は失踪。その数日後、江川が誘拐され、小林も殺された。

著者等紹介

清水一行[シミズイッコウ]
1931年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ReiGa

1
思春期特有の世界の狭さから来る行動は、共感できる部分があった。筆者の思春期の思考を極端ではあるが、江川という形で反映させたのは面白く、大人との思考の違いが確かにここにあると思った。歳をとるにつれて、世界を徐々に知り、思考は一般化されるが、思春期のそれは想像による埋め合わせで、結局のところ、極端にならざる得ないのである。大人に憧れ、こういうやり方が解決策として最善だとか、それっぽいんだがまだ未熟で、どこかズレてしまうそれこそが大人になりかけている思春期の少年少女の思考なのだろう。

サシス

1
学校の腐敗を書いた衝撃的な作品だった。そして保身を優先とする大人たちの愚かさと、真犯人のあまりの身勝手な動機に呆れて物が言えない。中学の女教師が放課後に音楽室で不良に強姦されるという、ショッキングな事件から幕を開けた物語。ところが事件を知った学校側は、全てを曖昧に済まそうとする校長、不良生徒の母親と不倫関係を持つ卑劣な教師によって揉み消されてしまう。しかしその後に、誘拐さらには殺人事件など、凶行が相次ぎ意外な犯人が発覚する。はたして、この事件でもっとも悪いのは誰なのか?

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