徳間文庫
麻生太郎の原点 祖父・吉田茂の流儀

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198925819
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

次期総理の呼び声も高い麻生太郎。その原点は祖父として身近に接していた昭和の名宰相・吉田茂にあった。小学生の孫にサンフランシスコ講和条約を語るかと思えば、周囲に見せる好々爺としての意外な一面。政治家・麻生を育んだ吉田茂の流儀とは。巻末に“秋葉原の名演説”ほか講演を収録。

目次

「日本はよくなる。必ずよくなる」
わずか十一歳で相続した五十億円の財産
「マンガにそっくりだ!」
「そいつはマニラ産でしょう。私はハバナ産しか吸いません」
総理専用車で寄席へ
「犬に吠えられる奴は悪人だ」
「遊説は嫌だ。連呼はやらん」
「いいものは、いい」
麻生太賀吉との絆
「日本の恩人」と呼んではばからず〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山猫

17
ご存知吉田茂の外孫にして、寛仁親王妃信子の兄である。偉大なのが身内にいると苦労するもんであるが、「(自分はさんざん食わされて来たから)冷や飯の食い方ならいくらでも教えてやる」という言葉に嘘はなかろう。自分の右腕となるはずだった弟をヨットの遭難で喪ってから幾星霜、漢字の読み違えなどなど、色々やらかしてくれる愛すべきオリンピアンではある。2021/07/24

ZEPPELIN

5
孫から見た吉田茂。母上が書いたものとかなり重なる上に、母上の文章のほうが生き生きとして面白かったので、どうしてもこちらのほうが落ちる。その中で興味深かったのは、父上から「お前の祖父は総理大臣だから、もし誘拐されても交渉には応じないから気を付けろ」と言われたというエピソード。現代のように人命は地球より重いなどという頓珍漢なことが言われていなかったであろう時代なだけに、かなり重みがある。麻生さんは総理も経験されたが、総理大臣も総理大臣の孫も楽じゃないですね2015/04/05

sasha

4
戦後、GHQ占領期の日本の運命を背負ったワンマン宰相・吉田茂。その孫であり第92代内閣総理大臣だった麻生太郎が綴った「おじいちゃま」の素顔満載のエッセイ。戦後の政治の流れも書かれているが、やっぱり面白いのは「おじいちゃま」としての吉田茂だ。学習院で授業中の太郎ちゃんを、寄席に連れ出すなんて。10歳から漢籍を学んだというおじいちゃまに、太郎ちゃんも漢字を教えてもらっておけばよかったのに…。あ、でも太郎ちゃんの英語はすばらしいんだよな。文庫化に際して「付録」として収録した太郎ちゃんの演説内容は余計だったな。2014/09/03

2
吉田茂という人の魅力や深いところを、麻生さんのユーモアと魅力ある語り口で語られていて、読みやすくて面白かった。

でおでお

2
「日本の恩人」吉田茂じいさんと孫の微笑ましい情景が目に浮かぶ。講和受諾演説が当初英語で行われる予定であったのを、前日になって日本語でするよう白洲次郎が先頭に立って書き直したはずだが、本著ではアチソン議長から提案されたとなっている。これはアメリカのメンツを立てるために吉田自身が述べたことか?後半の演説文は冗長なだけで本書の価値を台無しにしている。2007/12/29

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