徳間文庫
禁じられた楽園

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  • サイズ 文庫判/ページ数 518p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198925697
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた巨大な野外美術館を訪れた。そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない“恐怖”に満ちていた。現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。『六番目の小夜子』が日本ファンタジーノベル大賞候補になり、92年デビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞をW受賞。『ユージニア』で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

122
ホラー。序盤は主人公と視点がどんどん変わるので混乱するが、中盤以降は怪しい雰囲気に引き込まれていく。それにしても姉ちゃんすげぇ。2016/11/28

mocha

100
大仕掛けな舞台と、複数の人物による多角的視点が恩田作品らしい。恐怖心という負のエネルギーが咲かせる芸術の花。悪魔の化身のような一族。皆ほとんど能力者?みたいなファンタジックな話だけど、比喩表現の巧さがこの世界を成立させている気がする。壮大な展開に期待が膨らんだだけに、話の畳み方があっけなく感じた。必ず最後に愛は勝つ。2019/08/25

キャプテン

82
★★★★☆_「お気に入りサンの血啜りフェア前半戦」《NADIA編》。読感がバシィ!と伝わってくるレビューのNADIAさん。自分自身の世界を表現する、アート(≠引越しセンター)は、他者からは狂気の世界と映ることもある。芸術(≠爆発)世界を具現化したような“楽園”に迷い込んだ数人の男女のホラーアドベンチャー。さしてアート(≠アスキー)に明るくない俺なぞはこの楽園に招待されるべくもないが、もし招待されたら《ゴムの部屋》を全身全霊で満喫する自信はある。ちびっ子たちの遊具、いい大人になった今も、本当は遊びたいのだ。2017/01/23

Take@磨穿鉄靴

65
恩田氏の作品は始めてかな。不思議な話だった。ただ序盤からずっとおいてけぼりのまま話の中に引き込まれる事なく傍観していた。ただこれはアニメだと盛り上るのではないだろうか。シャフト辺りがやれば世界観を引き出してくれそう。キャラはもう少し変えて。烏山はそのままで。あ、烏山は若い貝木泥舟を若くして少し爽やかにすれば合いそう。何にせよ小説と言う媒体ではもういいかな。★★★☆☆2018/03/10

だまだまこ

61
芸術というものの持つ、凶暴なエネルギーとそれ故に抗いがたいほどの悪魔的な魅力。熊野の山の中にある烏山響一の謎の「楽園」へ導かれていく人たちの冒険。ホラーでもありSFの内容だったが、幼い頃のトラウマの記憶と対峙させられるのは恐怖以外の何物でもなかっただろう。逃げ出したいのに先を見たい、恐怖と好奇心の拮抗。森の中、大自然の中でインスタレーションの力にとにかく圧倒される。壮大で芸術的で濃厚で、1度読んだだけでは消化しきれない感じ。また再読したい。2019/10/13

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