内容説明
テレビのシナリオライターである勝彦は深夜、仕事場のマンションで愛人の圭子と激しい情事に溺れていた。「ある計画」を実行しつつある今夜の二人は、互いの心の動きが手にとるように分かった。情事を終えた二人の耳に、ドアノブの開く音が聞こえた。入ってきたのは見知らぬ男。闖入者によって次々と暴かれるお互いの裏切り…。表題作ほか、日常生活に潜む孤独と殺意を浮き彫りにする傑作集。
著者等紹介
夏樹静子[ナツキシズコ]
1938年、東京都生まれ
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感想・レビュー
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Koji Eguchi
37
初夏樹。★★☆。解説では余韻を楽しむ短編との評価だが、その後どうなるのってところで終わり、どれも物足りなさを感じた。40年前の作品であり、現代の刺激が強い作品に慣れてしまったのかもしれない。必ずしもハラハラドキドキが強ければいいとは思わないが。よくある日常を描くのはいいけれど、登場人物にユニークさがないからか。次は、続きが気になり、読む手が止まらないという本を読もう!2018/11/13
minibear
3
夏樹静子さんの代表的な短編集。なんとなく図書館で手にとっての読了。流石にミステリーの大家だけあって、どの作品にもピリッとひねりが効いていて読みごたえがありました。男女の駆け引き、ある意味とても怖い!2018/10/04
KEI
2
表題作を含め10作の短編集。 日常生活の中に潜む孤独と殺意を浮き彫りに。。云々と書かれていたが、 あまり日常的では無いような設定が多かったと思う。 人の醜さは浮き彫りにされていたかな?2012/02/16