内容説明
企業の論理かそれとも社会正義か?老舗デパートの丸越に入社し、社内の活性化につとめた社長室課長の菊池治夫だったが、丸越はワンマン社長の寺本剛と女帝の竹村さちの癒着で人心が荒廃、業績も低落の一途をたどっていた。奮闘する菊池にとって社長秘書・山本由香との情事は一筋の救いだったが、寺本の専横は激しさを増し、由香との関係も怪しくなって―中間管理職の悲哀を描ききった企業小説の快作。
企業の論理かそれとも社会正義か?老舗デパートの丸越に入社し、社内の活性化につとめた社長室課長の菊池治夫だったが、丸越はワンマン社長の寺本剛と女帝の竹村さちの癒着で人心が荒廃、業績も低落の一途をたどっていた。奮闘する菊池にとって社長秘書・山本由香との情事は一筋の救いだったが、寺本の専横は激しさを増し、由香との関係も怪しくなって―中間管理職の悲哀を描ききった企業小説の快作。