内容説明
大喪の日、日和証券の課長・日野一は、ハーバード・ビジネス・スクール時代の友人、ロジャースと会っていた。彼は日野に、日本版SECの設立を力説していたが、現実は丸野証券というガリバーがすべての実権を握っていた―インサイダー取引、会社乗っ取り、上場企業と投資家を手玉に取る手口。株という魔物を巧みに操りながら経済界に暗躍した巨大証券の現場を、鮮やかに描いたドキュメント・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一虎
2
証券会社の仕事も胃が痛む連続なんだろうなと思いながら読んでいました。2020/04/10
ken
2
これはなかなかおもしろい。2010/11/28
くりのすけ
1
証券会社とは無縁の人でも、その営業内容がよく分かる小説に仕上がっている。小説ではあるが、バブル崩壊後直後の日本を描いており、結構近代史の勉強になるとも思う。証券会社の営業の厳しさなどもよくわかった。 金融も日々変化が激しいこの現在、今読んでも古さを感じなかった。 2013/05/26
HIROMI
1
小説としながらも、恐らくほぼ実話なんだろうな、と。テンポの良いストーリー展開が魅力的!