内容説明
中央化学工業は資本金百六十億円、従業員五千人の大企業。この会社を牛耳っているのが労組委員長・久保田剛造である。久保田は役員以下管理職の人事を壟断しており、現社長の島崎も久保田の後押しで社長の椅子を手に入れたため、「天皇」と称される程の実権を握っていた。その島崎が急逝。前社長の吉川は久保田の勢力を抑えるため、通産省にいた三下を天下らせ、次期社長に据えようとする…。長篇企業小説。
中央化学工業は資本金百六十億円、従業員五千人の大企業。この会社を牛耳っているのが労組委員長・久保田剛造である。久保田は役員以下管理職の人事を壟断しており、現社長の島崎も久保田の後押しで社長の椅子を手に入れたため、「天皇」と称される程の実権を握っていた。その島崎が急逝。前社長の吉川は久保田の勢力を抑えるため、通産省にいた三下を天下らせ、次期社長に据えようとする…。長篇企業小説。
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