孤独論―逃げよ、生きよ

電子版価格
¥990
  • 電書あり

孤独論―逃げよ、生きよ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 181p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198643492
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あなたは仕事や人間関係の奴隷になっていないか。抜け出す方法は一つ。それは逃げること。芥川賞作家による究極の仕事論&人生論仕事、人間関係、因習などにより、多くの現代人は「奴隷」になってしまっている。「奴隷」とは有形無形の外圧によって思考停止に立たされた人のこと。あなたも奴隷になっていないだろうか。自分の人生を失ってはいないだろうか。奴隷状態から抜け出す方法はひとつ。それはいまいる場所からとにかく逃げること。逃げて、孤独の中に身をおくことが、自分を取り戻す唯一の手段であり、成功の最短ルートだ。孤高の芥川賞作家による、窮地からの人生論。

田中慎弥[タナカシンヤ]
1972年山口県生まれ。2005年に「冷たい水の羊」で新潮新人賞を受賞し、作家デビュー。2008年、「蛹」で川端康成文学賞、『切れた鎖』で三島由紀夫賞を受賞。2012年、「共喰い」で芥川龍之介賞受賞。著書に『図書準備室』『犬と鴉』『夜蜘蛛』『燃える家』『宰相A』『炎と苗木 田中慎弥の掌劇場』『美しい国への旅』など。

内容説明

作家デビューまで貫き通した孤独な15年間。追い込まれた者だけが知る最終兵器としての思考―。孤高の芥川賞作家、窮地からの人生論。

目次

第1章 奴隷状態から抜け出す
第2章 便利さと生きづらさ
第3章 孤独であること
第4章 なぜ読書が必要なのか
第5章 やりたくないことはやるな
第6章 職業とは

著者等紹介

田中慎弥[タナカシンヤ]
1972年山口県生まれ。2005年に「冷たい水の羊」で新潮新人賞を受賞し、作家デビュー。2008年、「蛹」で川端康成文学賞、『切れた鎖』で三島由紀夫賞を受賞。2012年、「共喰い」で芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

291
田中慎弥氏の小説は読んだことがないのだが、kindle版がセールだったのでさくっと読了。新書だし、観念論だし、内容そのものはphaさんとか栗原康さんのような半世捨て人の人々と同じような主張なので、とくにこれといって目を見開かされるようなことは書かれていなかった。もちろん、ご本人の体験から会得した哲学であるのは間違いがないと思うのだが、やはり残念なのは構成とか執筆の部分でライターを使っているので、文章としてのおもしろさに欠けているところ。結局、ふつーの文章で、精彩を欠いていた。2017/06/01

新地学@児童書病発動中

110
芥川受賞作家田中慎弥氏による人生論。田中氏は30代まで引きこもりの生活を続けていたそうだ。作家以外の職業に就いたことはない。世間的に見れば、非常に苦しい立場にあったわけだ。そんな逆境を乗り越えて作家になった意志の強さには、心を打たれる。現代人の多くは奴隷の地位に甘んじている、と彼は指摘する。それは誤りではないと思うが、奴隷として生きるしかない人もいるわけで、そういった人達の胸の内にもっと思いを巡らせて欲しかった。書けても書けなくても必ず机の前にすわるという粘り強い姿勢は、生きる上で参考になる。2017/04/08

優希

102
はっきりと田中さんが好きだと自覚させられた自伝的エッセイでした。15年間の引きこもり、携帯もパソコンも持たず、原稿は鉛筆で手書きという孤高の作家的存在であるところに惹かれます。独特の人生観と極端な本への姿勢。孤独を愛する姿。それらが作家活動としての彼を作り上げている。凄い作家が文壇に現れたと思わざるをえませんね。2017/07/27

harass

53
初読み作家のエッセイ。この作家の作家以前のこと、高校卒業からずっと引きこもっていたと聞くが、具体的にどうだったのかを知りたいと思って手に取る。読んでいて思うに、非常に常識的で、この作家の良さってどこなのかと、疑問に感じてしまう読書だった。いろいろ頭をひねったが、本音で気取らない素朴な部分で語る点がいいのかなと。簡単であったが知りたいところを読めたからいいかと。さすがに積読の作品を読まないといけないか。2017/04/28

mayu

32
孤独というと、淋しい・可哀想というイメージがあった。独りになって考える思考力は必要であり、生きていく中で流されて我慢して仕事をしてく奴隷にならず、孤独に耐えるためには本を読み続ける事が大切とあります。そしてどうしようもなくなったときはそこから逃げることも。15年間引きこもり同様の生活をして周りに惑わされない生き方をして小説家になった作者に興味を持った。2018/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11507076
  • ご注意事項