出版社内容情報
ユーロ崩壊による世界経済の大混乱が間近に迫っている! 安倍政権に消費税延期を進言したスティグリッツがその衝撃を分析。ノーベル賞経済学者が、ついにやってくるユーロ破綻を緊急警告! イギリスのEU離脱、ドイツ銀行の破綻危機、再燃するギリシャ問題など、くすぶっていた爆弾がいよいよ炸裂する。とくに2017年はフランス大統領選挙、ドイツ総選挙があり、欧州分裂とユーロ瓦解が一気に進む可能性も指摘されている。ユーロ危機の根本原因は何か。そしてこれから世界に何が起こるのか。解決の糸口はあるのか。わかりやすく解説する。日本への特別寄稿付き。
ジョセフ・E・スティグリッツ[ジョセフイースティグリッツ]
2001年「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。エール大学はじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。行動する経済学者として、世界をめぐりながら経済の現状を取材し、市場万能の考え方を強く批判している。
峯村利哉[ミネムラトシヤ]
1965年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。英米の翻訳で活躍
内容説明
単一通貨ユーロは、ヨーロッパに繁栄の共有を約束して誕生した。しかし、実際にもたらされたのは、危機と不況に苦しむ新時代だった。その危機は欧州を分裂に導き、さらに世界へ拡散しようとしている。一体これはなぜなのか?ノーベル賞経済学者スティグリッツが、ユーロ・システムの致命的欠陥を喝破し、歪んだ通貨制度の末路と改革への道を示す。
目次
危ういユーロ
ユーロを構築した経済学の誤り
ヨーロッパのお粗末な成果
単一通貨が機能する条件とは?
不況を生み出す拡散型システム
不平等を拡大した欧州中央銀行
いかにしてトロイカ政策は、危機当事国を絞めあげて、不況へ落とし込んだか
失敗の上塗りをする構造改革
機能するユーロ圏の創設
円満な離婚は可能なのか?
“柔軟なユーロ”をつくる
未来へ向けて
著者等紹介
スティグリッツ,ジョセフ・E.[スティグリッツ,ジョセフE.] [Stiglitz,Joseph E.]
2001年「情報の経済学」を築き上げた貢献によりノーベル経済学賞受賞。1943年米国インディアナ州生まれ。エール大学はじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。1993年クリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年より委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。97年に辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストを2000年1月まで務める。行動する経済学者として、世界をめぐりながら経済の現状を取材し、市場万能の考え方を強く批判。現在はコロンビア大学教授
峯村利哉[ミネムラトシヤ]
1965年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒。英米の翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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